2019年FIA F2第1戦バーレーンのレース1が3月30日に開催され、ニコラス・ラティフィ(ダムス)が優勝、2年ぶりのF2復帰となった松下信治(カーリン)は9位だった。
レース1の周回数は32周。ミディアムタイヤとソフトタイヤの2種類のタイヤ使用義務があり、最低1回のピットストップが義務付けられる。スタートは全車がミディアムタイヤとなった。
2番手スタートのルイス・デルトラズ(カーリン)がホールショット。ポールスタートのルカ・ギオット(ユニ ヴィルトゥオーシ)はスタートに失敗し一気に5台抜かれてしまう。これに乗じて1コーナーのブレーキングで松下がインを取り5番手に浮上した。
5周目、9番手を走行していたショーン・ゲラエル(プレマ・レーシング)が1コーナーの進入でブレーキするもDRSが閉まらず、スピンしながらコースオフ。ゲラエルはここでレースを終了した。
レースが動き始めたのは8周目、4番手争いをしていた松下が前を走るジャック・エイトケン(カンポス)を抜いて4番手へ。トップ争いをする2番手ラティフィは9周目にデルトラズを攻略し首位へ浮上する。
いいペースに見えた松下だが突如ペースが落ち始める。10周目、後方から順位を上げてきた5番手ギオットがDRSを使い松下に接近、サイドバイサイドのバトルを演じ、4番手に。
ペースが上がらない松下は6番手のエイトケンにも迫られ12周目の3コーナーでオーバーテイクされてしまう、さらにアントワーヌ・ユベール(BWTアーデン)とセルジオ・セッテ・カマラ(ダムス)にも抜かれ、8番手まで順位を下げてしまった。タイヤが厳しい松下は堪えきれずピットインしソフトタイヤに交換した。
レースが中盤に差し掛かった17周目、2番手のデルトラスと3番手のニック・デ・フリース(ART)がピットイン。デルトラスは右リヤタイヤの交換に手間取り若干のタイムロス、ピットアウト後の1コーナーで松下に交わされてしまう。
首位ギオットは18周目にピットイン、20周目には全チームがルーティンピットを終了。この時点でトップはデ・フリース、松下が2番手につける。
23周目、松下を抜いてきた2番手ラティフィが首位のデ・フリースを抜いてトップを奪還、ペースのいいデ・フリースは後続を引き離し、そのまま独走状態に。
タイヤが厳しくなり始めた松下は26周目にギオットとセッテ・カマラに捉えられ後退。松下を抜いた2台は直後にデ・フリースを抜いてそれぞれ2、3番手に浮上した。
また、ここまでペースに苦しんできたミック・シューマッハ(プレマ・レーシング)がテール・トゥ・ノーズの争いを繰り広げてきたチョウ・グアンユー(ユニ ヴィルトゥオーシ)を29周目に抜いて9番手へ。
そして32周の戦いを終えトップチェッカーは、レース後半を独走したラティフィ。2位にはギオット、3位をセッテ・カマラが獲得した。
早めのタイヤ交換を迫られた松下は終盤のペースが厳しく順位を下げ、最終ラップでシューマッハに抜かれ9位でフィニッシュ。8位のシューマッハは明日のレース2をフロントロウからスタートする。
レース2は日本時間3月31日(日)20:10から行われる。
Pos.No.DriverTeamTime/Gap16N・ラティフィダムス32Laps28L.ギオットユニ ヴィルトゥオーシ8.74435S.セッテ・カマラダムス14.826419A.ユベールBWTアーデン17.27351L.デルトラズカーリン26.68664N.デ・フリースART28.497715J,エイトケンカンポス31.54589M.シューマッハープレマ・レーシング34.70892松下信治カーリン37.395107Z.グアンユーユニ ヴィルトゥオーシ41.1311121R.ボスチャングトライデント42.0921220G.アレジトライデント47.7111318T.カルデロンBWTアーデン55.7751411C.アイロットザウバー・ジュニアチーム56.2931514D.ボッコラッチカンポス1’14.2471612J-マヌエル・コレアザウバー・ジュニアチーム1’24.9881716J.キングMPモータースポーツ1’26.5111817M.ラフーナサンMPモータースポーツ1’33.150193N.マゼピンART1’37.568NC10S.ゲラエルプレマ・レーシングDNF