アニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開日が12月20日に決定。あわせて第2弾特報映像が公開された。
同作はこうの史代原作、片渕須直監督のアニメーション映画『この世界の片隅に』に、昭和19年秋から昭和20年春にかけてのエピソードを中心とした約30分間の新規映像を追加した新バージョン。監督を片渕須直、主人公・すずの声をのん、音楽をコトリンゴが続投する。昨年12月に公開を予定していたが、「当初の想定以上に制作に時間を要して」いたことから公開の延期が発表されていた。
第2弾特報映像は全て新カットで構成されており、リンと共に桜の木に登るすずの姿や、りんどうの茶碗を眺めるすずの様子、すずが雪の中を白い息を吐きながら歩く場面などが確認できる。映像にはコトリンゴが歌う“たんぽぽ”が使用されている。
同作の公開日と特報映像は、昨日3月29日に東京・テアトル新宿で開催されたイベント内で発表されたもの。片渕監督は特報の上映後に「皆様には大変お待たせを致しましたが、今、ご覧いただきましたように今年の12月20日に公開できるように完成させます」と宣言。
さらに「この作品はクリスマスのシーンから始まります。戦時中の話というと、どうしても8月のものと思われがちですが、“戦争も人の歴史も8月だけではなく日々続いている”と捉えていただきたかった。そんな思いで冬に公開するのが良いのではないかと思い定めました」「世代を超えて、それぞれのご家庭で話をしていただけるタイミングという意味でも、年末からお正月にかけての時期が良いのではないかとも思っています」と公開時期について述べたほか、「もっと早く見られるのではないか。と期待していた方には申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、12月20日の公開までいくつかのイベントを計画しておりますので、そちらを楽しみに今しばらくお待ちいただければと思います。映画冒頭のシーンと同じ12月のクリスマスの時期に、装いを新たにしたすずさんが帰ってきます。また劇場に会いに来ていただけることを楽しみにしています」と締めくくった。
なお同作では応援チームを募集。支援の参加者は応援チームのメンバーとして『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の本編エンドロールに名前が掲載される。また名前入りオリジナル名刺と名刺サイズチラシカードが贈られる。募集時期は5月下旬からを予定。詳細はオフィシャルサイトやTwitterで発表される。