いつもお金の心配をしながら生きるのは、つらいものだ。自分が惨めに感じられるし、人生の楽しみを見出しにくくなる。キャリコネニュース読者から寄せられた「手取り15万円以下の体験談」をご紹介する。
大手企業で契約社員として働いていた40代男性は、子ども2人を抱えて手取り12万円で生活を送っていた。生活費は足りるわけがなく、毎月借金をしていたという。
「当然返済できるはずもなく借金は膨らむばかり。家族旅行は一度たりとも行けませんでした」
正社員登用制度があることに魅力を感じて入社したものの、社内に昇級の基準はなかった。改善提案をして2年連続1位をとっても低賃金のまま。半分の賃金で、正社員と変わらない仕事内容をこなしていた。
「会社には賃金を上げて欲しいと何度も訴えてきましたが、すべて無視されました。パワハラで精神的に参って、3度目の休職の際に退職を決めました。大手企業ですらこんな感じとは、今の日本は異常です」
「外食はほとんどできませんし、家電製品が壊れたら絶望的です」
市の嘱託職員で保育士として叩く40代女性も「ボーナスも退職金も無いのに仕事内容はほぼ正規職員と同じです」と待遇差に不満を抱いていた。既婚者であるため、まだ生活はできるというが、
「この待遇で独身一人暮らしは厳しいです」
「子どもたちの命を守り育て、毎日必死で保育をしています。公務員保育士にいいように使われて、使い捨ての嘱託職員はお人好しばかりです」
と低待遇を嘆いている。
販売・サービス業の30代女性は、「外食はほとんどできませんし、家電製品が壊れたら絶望的です」と、ギリギリの生活ぶりを明かす。服はバーゲン品、化粧品もプチプラでやりくりしており、
「食事は、もやし・豆腐・納豆・玉子など低価格かつ栄養価がある食材を選んでいます」
という日々を送っている。
残業がないと手取り11万円になる「ワーキングプア製造会社」
技術職として働く20代男性の月給は、みなし残業を含めて13万円に満たない。「同年代と比べて自分の賃金はダントツで低い自信があります」と自虐する。「車なんて買えないし、資格取得のための学費で精一杯。食費は月に1万5000円ほどでおさめます」という。
男性が嫌うのは、たまに行われる飲み会で、
「参加すると1回で最低3000円は使うので、かなり痛いです」
と嘆く。
販売・サービス業の30代男性の手取りは、残業がないと11万円ほどになる。勤務先を「ワーキングプア製造会社」と皮肉る。
「会社は拡大していますが、給与格差が激しくて、私のような中途採用者が昇給することは無理です。とても生活できないので、独身なら実家暮らしは必須ですね」
管理・事務職として働く40代女性は、「税金を払ったら自由に使えるお金はほとんどありません」と明かす。本当はオシャレをしたいが、「ペラペラなものしか買えません。いつも貧相でみっともないです」とこぼした。