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ライザップグループの堀田丸正が「タケオニシダ」の取り扱いを終了、在庫品は廃棄

2019年03月30日 00:41  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

タケオニシダの公式サイトより
ライザップ(RIZAP)の子会社で繊維製品や和装・洋装の卸売販売を手掛ける堀田丸正は、3月29日をもって「タケオニシダ(TAKEO NISHIDA)」のブランド事業を廃止すると発表した。同日開催された取締役会で決議し、在庫品は廃棄する。
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 タケオニシダは、1951年にデザイナーとしてデビューした西田武夫がプレタポルテの製作を経て1985年に立ち上げたブランド。大人の女性に向けてエレガントなスタイルを提案してきた。
 堀田丸正は2007年4月に堀田産業を吸収合併したことを機に、当時堀田産業の傘下にあったブランド運営会社の旧タケオニシダ・ジャパンを子会社化し、2013年4月に同社を消滅会社とする吸収合併を行った。同年10月にはブランド商標を管理する西田武生デザイン事務所を子会社化し、タケオニシダブランドの一体運営を行ってきたが、高級婦人服の需要の激減による環境の変化で事業の維持が困難になったことから、2017年4月に西田武夫デザイン事務所の全株式を創業家である西田自身に譲渡。同年12月にはタケオニシダ事業部の責任者を務めた谷口勇一氏が設立した現タケオニシダ・ジャパンにブランド事業を譲り渡した。在庫品を抱えた堀田丸正は現タケオニシダ・ジャパンに卸売りしながら製品の削減に1年以上を費やしたが、これ以上の在庫品販売が困難であるとして製品の取り扱いの終了および在庫の廃棄を決定した。
 同社は、製品の廃棄に係る特別損失3,300万円を2019年3月期第4四半期の連結決算(2019年1月1日~3月31日)に計上する。通期の業績については今月12日付で発表した固定資産譲渡による売却益1,200万円の影響およびその他要因を含めて精査している段階だという。