ミック・シューマッハーは、今週末にバーレーンで初めてのFIA-F2参戦を果たす。さらにその後、同じコースで行われるF1の合同テストにも、フェラーリとアルファロメオの2チームから参加する予定だ。
このこと自体、どんなドライバーにとっても大きな挑戦と言えるだろう。しかも彼は7度のF1世界チャンピオンであるミハエル・シューマッハーの息子であり、ファンやメディアの大きな注目を集めることになるはずだ。だが彼は、目の前にあるさまざまな課題にどう取り組んでいくべきかということについて、シンプルな計画を持っているようだ。
彼にとって今の優先事項は何なのだろうか?
バーレーンのパドックでシューマッハーは、記者たちからの質問に対して「110パーセント、F2だよ」と短くコメントした。
プレマ・レーシングのドライバーとしてバーレーンでF2を走り終えた後に初めて、同じコースで行われるF1合同テストへの参加について考えるというのだ。
F1のマシンを走らせることについてシューマッハーは、「その時になったら集中して取り組むつもりだ」と述べた。「F2を走り終えた時点で、多少感情的になるだろうね。まずはF2のシーズンが開幕することを、とてもうれしく思っている」
シューマッハーはすでに多くの時間を自身のF2デビューと、これも初めてとなるF1公式テストへの準備に費やしてきた。そのなかには、フェラーリでのシミュレーター作業も含まれている。
「もちろん準備のためにやらなければいけないことはとても多いし、僕はそれをやってきたんだ」とシューマッハー。「プレマでそれをやってきた。F2のシミュレーター作業もたくさんこなしたし、ここバーレーンと同じような暑さを想定してのフィジカル・トレーニングも行った。非常に難しいコースなんだ。太陽光が強烈だからね。それでも十分な準備ができたよ。シーズン開幕に向けて100パーセント準備は整ったと思う」
木曜日に、F2で何シーズン過ごしたいかと問われたシューマッハーは次のように答えた
「まだ最初のレースすら始まっていないじゃないか! 実際に始まった後に、あらためてその質問に答えるよ」
F2での1年目に、彼は何を達成したいのだろうか?
「僕の本当の目標は、できるだけ多くのことを学ぶこと、多くの経験を積むこと、それから自分の力を出し切って、ベストなパフォーマンスを発揮することだ」とシューマッハーは述べた。
彼がF2のシーズンで成し遂げたいと挙げたそれらの目標は、実際には初めてのF1合同テストにも当てはまるものばかりだ。