2019年シーズンの全日本ロードレース選手権JSB1000クラスにフル参戦を予定していた近藤湧也(GBSレーシング YAMAHA)が、テスト中に転倒。意識不明のまま病院に搬送され治療を受けていたが、3月26日の午前9時47分に亡くなった。26歳だった。
近藤は1992年6月11日生まれ、千葉県出身のライダーだ。2007年に筑波選手権GP125へ参戦してレースキャリアをスタートさせ、2010年に全日本ロードST600クラスでデビューした。
2016年には国内最高峰のJSB1000クラスにステップアップを果たし、2019年で参戦4年目を迎えるはずだった。また、ヤマハとも契約テストライダーとして、レースマシンの開発にも携わるようになり、将来期待のライダーとして注目されていた。
チームとヤマハの発表によれば、近藤は3月13日に岡山国際サーキットでテストに臨んでおり、その走行中に転倒、病院に搬送された。意識不明の状態で病院に搬送されてからも治療が続けられていたが、3月26日の9時47分に息を引き取ったという。
近藤の所属チームであるGBSレーシング・ヤマハは次のようにコメントを発表している。
「(近藤は)今シーズンは、全日本JSB1000クラス4年目を迎え、さらに上位を狙おうと意気込んでおりました。また、ヤマハ発動機の契約テストライダーとして、レースマシンの開発にも携わるようになり、近い将来、羽ばたいて行ってくれることを楽しみにしておりました」
「まだ私どもも気持ちの整理がついておりませんが、ご家族のご意向に沿って、レーシングライダー近藤湧也を立派に送ってやりたいと思っております」
チームと同時に近藤の訃報を発表したヤマハは「近藤選手は、これまで主に全日本ロードレース選手権で活躍し、2016 年からは国内最高峰のJSB1000に参戦、本年も同クラスに参戦するとともに、当社のテストライダーとしてレース車両の開発に貢献いただきました。ご遺族の皆様に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、故人の生前のお力添えに心から感謝いたします」とコメントしている。