全日本F3選手権に参戦するThreeBond Racingは3月29日、今季の12号車のドライバーとして大津弘樹を起用すると発表した。13号車は三浦愛がドライブする。
ThreeBond Racingは2019年に向けて、当初鈴鹿でのテストでも起用したエナム・アーメドの参戦を発表したが、その後「契約上で重要な問題が生じた」ため、アーメドとの契約をいったん解除していた。
代わって2019年のシートを得ることになったのは、2016~17年に全日本F3選手権に参戦していた大津だ。大津は16年にHFDP RACING、17年にTODA RACINGから全日本F3に参戦。17年の最終戦SUGOでは、嬉しい初勝利を飾っていた。
2018年に大津はその活動の場をスーパーGT GT300クラスに移すことになったが、2019年にThreeBond Racingからシリーズに復帰することになった。今季はスーパーGT、ピレリスーパー耐久シリーズ、そして全日本F3選手権と、多忙ながらチャレンジングなシーズンを送ることになる。
「2017年以来の全日本F3選手権参戦が決まり、率直に嬉しいです」と大津。
2019年に向けて、チームにはスーパーGTでチームメイトでもある道上龍がスーパーバイザーを務めるなど、大津にとっては戦いやすい環境でレースをすることができる。3年目のF3ということもあり、狙うはもちろん優勝争いだ。
「当然優勝を目指していますし、シリーズチャンピオンも目指したいと思います。ただ、今のF3はそんなに簡単なレベルではないですし、僕も2年間で1勝することしかできませんでした」と大津は語る。
「ただ、スーパーGTやスーパー耐久に参戦することで、さらに経験や引き出しを増やすことができたと思っています。それを活かして、まずはなんとしてでも1勝したいと思っています」
大津は2017年のオフにはスーパーフォーミュラを、18年オフにはGT500をドライブしており、速いマシンの経験もある。また、すでに岡山ではThreeBond Racingのマシンをドライブしているとのことで、17年までとはまったく違う経験をもってシリーズに復帰することになる。
「今は開幕に向けてワクワクしています。スリーボンドさんからは結果を出すことが求められていると思いますので、その期待に応えられるように頑張りたいと思います」と大津は意気込みを語った。
2019 全日本F3選手権
ThreeBond Racing参戦体制
監督:足立 守
エンジンチューナー:東名エンジン(今井 修)
スーパーバイザー:道上龍
データエンジニア:高橋基久
チームマネージャー:鈴木忍
#12
ドライバー:大津弘樹
トラックエンジニア:伊与木仁
チーフメカニック:松本誠
#13
ドライバー:三浦愛
トラックエンジニア:鄭永薫(チョン・ヨンフン)
チーフメカニック:永山友和