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全日本ロードもてぎ公開テスト2日目はホンダ高橋巧がトップ。ヤマハ中須賀は0.002秒差で2番手

2019年03月29日 13:31  AUTOSPORT web

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もてぎ公開テスト2日目でトップタイムを記録した高橋巧(Team HRC)
3月27日(水)より栃木県・ツインリンクもてぎで始まった全日本ロードレース選手権もてぎ公開テストは2日目を終え、高橋巧(Team HRC)がトップタイムを記録した。

 もてぎ公開テストは3日間のスケジュールだが、初日に参加したチームは2日目まで、2日目から参加したチームは3日目までというのが暗黙の了解となっている。主力チームは、初日の4メーカー合同枠を走っており、2日目がテスト最終日となった。

 公開テスト2日目は、JSB1000クラス、J-GP2クラス、ST600クラス、J-GP3クラスの4クラスが、それぞれ45分の走行が2本というスケジュールで行われた。

 JSB1000クラスは、まず中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)が1回目のセッションで1分48秒687でトップタイム。気温の低いコンディションでも安定した速さを見せていた。一方、高橋巧は1分49秒046で3番手。2番手には渡辺一樹(ヨシムラスズキMOTUL)が1分49秒018でふたりの間に食い込んできていた。

 2回目のセッションは、天気が回復し気温も上昇する。このコンディションのもと、高橋は2台のマシンをテスト。メインカーの方で1分47秒943をマーク。このタイムが2日目のトップタイムとなった。

「初日に比べて2日目は、寒かったからか思ったほどタイムが伸びませんでした」と高橋は2日目の走りを振り返る。

「コンディション的には初日の方がよかったですね。ロングランは初日にできていたので、2日目は、いろいろパーツを試して有意義なテストになりました」

「レースウイークを迎えるための準備はできました。去年はケガをして事前テストを走れなかったので大違いですし、チームとしても前進していると思います。ぜひ結果につなげたいですね」

 その高橋に僅か0.002秒差の1分47秒045で2番手となった中須賀は「テストは順調でしたね。初日の課題だったアベレージも、しっかり上げることができましたし、いいレベルに来ているので開幕が楽しみです。航汰も調子を上げてきましたし、混戦になればおもしろいレースができると思いますし、お客さんにもよろこんでもらえると思います。しっかり勝負できるようにして2レースとも優勝を獲りに行きたいですね」と、こちらも準備万端と言ったところだ。

 ヤマハワークスチームで3年目を迎える野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)も1分47秒台には入らなかったものの1分48秒073で3番手と自己ベストを更新。アベレージも上げてきている。

「まだ中須賀選手、高橋選手に比べると遅い部分があるので、レースウイークで改善してふたりと勝負できるようにしたいですね。ヤマハファクトリー3年目なので、内容にも結果にもこだわって行きたいと思っています」と野左根は意気込みを語った。

 ホンダ、ヤマハの両エースと調子を上げてきた野左根が、今回のテストでは抜きん出ており、この3人は確実にトップ争いを繰り広げそうだ。

 渡辺一樹、渡辺一馬(Kawasaki Team GREEN)も着々とテストメニューをこなしており、レースウイークでタイムアップしてくる可能性もありそうだ。また、秋吉耕佑(au・テルルMotoUPレーシング)も大幅にポテンシャルアップしたマシンを手に入れ、かつての韋駄天ぶりを発揮しそうな気配だ。

 一方、ヨシムラ入りし、2019年シーズンJSB1000クラスで最大の話題と言っても過言ではない加賀山就臣(ヨシムラスズキMOTUL)は、淡々とテストをこなしていた。タイム的には、1分50秒を切っていないが、コースでも、いろいろ試している様子が伺え、こちらもレースウイークでタイムアップしてきそうだ。

 2019年がラストイヤーとなるJ-GP2クラスは、阿部恵斗( ウエビックチームノリックヤマハ)がケガで走行を取りやめたため、出走したのが9台と、やや寂しい感じだったが、名越哲平(MuSASHi RT HARC-PRO.)が、ただひとり1分53秒台に入れる1分53秒667をマーク。初日にトップタイム(1分53秒813)をマークした作本輝介(Team 髙武 RSC)は、ユーズドタイヤでのセットアップに終始し、1分54秒846で3番手。レースは、名越と作本との戦いになりそうだ。

 ST600クラスは、注目のルーキー荒川晃大(MOTOBUM HONDA)が1分54秒503でトップタイム。タイトル本命のひとりとも言える小山知良(日本郵便HondaDream)が1分54秒643で2番手、3番手にST600クラス3年目となる南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)が1分54秒681、4番手にJ-GP3クラスからスイッチの菅原陸(GBSレーシングYAMAHA)が1分54秒903で続き、トップ4が1分54秒台だった。

 トップ4以下も、1分55秒台でずらりと続いており、レースは混戦となりそうな気配。イタリア選手権からの連戦でレースウイークから合流するディフェンディングチャンピオンの岡本裕生(51ガレージ ニトロレーシング)が、どんな走りを見せるか注目したいところだ。

 公開テスト2日目から走り始めたJ-GP3クラスは、女性ライダーの中山愛理(TEAM SHOTA)が2分02秒995でトップ。福嶋佑斗(Team Plusone)が2分03秒088、長谷川聖が2分03秒172、村瀬健流(ミクニ テリー&カリー)が2分03秒492と続いた。

 JSB1000クラスの2日目タイム結果は以下の通り。

■全日本ロードレース選手権もてぎ公開テスト JSB1000クラス2日目タイム結果(編集部集計)
Pos.No.RiderTeamMachineTimeSession113高橋巧Team HRCCBR1000RR SP21'47.943走行2回目21中須賀克行YAMAHA FACTORY RACING TEAMYZF-R11'47.945走行2回目34野左根航汰YAMAHA FACTORY RACING TEAMYZF-R11'48.073走行2回目426渡辺一樹ヨシムラスズキMOTULGSX-R1000L91'49.018走行1回目523渡辺一馬Kawasaki Team GREENZX-10RR1'49.284走行2回目6090秋吉耕佑au・テルル MotoUP RTCBR1000RR SP21'49.511走行2回目7634水野涼MuSASHi RT HARC-PRO.HondaCBR1000RR SP21'50.082走行2回目812加賀山 就臣ヨシムラスズキMOTULGSX-R1000L91'50.190走行2回目915Z.ザイディHonda Asia-Dream Racing with SHOWACBR1000RR SP21'50.815走行2回目1075前田恵助YAMALUBE RACING TEAMYZF-R11'51.027走行2回目1164岩戸亮介Kawasaki Team GREENZX-10RR1'51.472走行1回目1218津田一磨Team Baby FaceYZF-R11'52.059走行2回目1371津田拓也TK SUZUKI BLUE MAXGSX-R10001'52.540走行2回目1487柳川明will-raise racingRS-ITOHZX-10RR1'52.718走行2回目15080羽田太河au・テルル MotoUP RTCBR1000RR SP21'52.780走行2回目1636今野由寛Moto Map SUPPLYGSX-R1000R1'52.883走行2回目1719濱原颯道Honda Dream RT 桜井ホンダCBR1000RRSP21'52.919走行2回目1846星野知也TONE RT SYNCEDGE4413S1000RR1'52.952走行2回目1985中冨伸一HiTMAN RC甲子園ヤマハYZF-R11'53.391走行2回目203M.アチソンKRP三陽工業&RS-ITOHZX-10RR1'53.416走行1回目2144関口太郎Team ATJCBR1000RR SP21'54.676走行2回目2227柴田義将NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D3YZF-R11'54.848走行2回目2335亀井雄大Honda Suzuka Racing TeamCBR1000RR SP21'55.201走行2回目2488中山真太郎NAGAwithMOTOBUMCBR1000RR SP21'56.158走行2回目2530須貝義行チームスガイレーシングジャパンRSV4 RF1'56.814走行2回目2622児玉勇太TEAM KODAMAYZF-R11'56.976走行2回目2773池田吉隆NIPPON SUMATRA BIO MASSE+D2YZF-R11'59.287走行2回目2847大貫貴彦CLUBNEXT+ネオラグーナCBR1000RR2'00.029走行1回目