マクラーレンのカルロス・サインツJr.が、2019年F1第2戦バーレーンGPで早くも2基目のパワーユニット(PU/エンジン)エレメントを投入する見通しであることが分かった。
開幕戦オーストラリアGP決勝で、サインツは10周目にマシンから白煙を上げてコース脇にストップ、MGU-Kにトラブルが発生したと発表された。さらに、その後の調査でMGU-Kが修復不可能なダメージを負っていることが分かったため、バーレーンに向けて交換せざるを得ないということだ。
F1規則において、パワーユニットの6エレメントに関してシーズンのなかで使用できる基数が定められている。ICE(エンジン)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、それを超えるとグリッド降格ペナルティを科される。
「彼ら(ルノー)はこの数日調査し、問題の原因を見つけ出したようだ」とサインツはバーレーンで語った。
「今回のレースのために対策を施してきた。それがうまく機能するかどうかは、これから見ていく。ただ、実際、テスト中に何度か不具合が出ており、そこがこのマシンの弱点といえるだろう」
「獲れたはずのポイントを失うことがないよう、取り組みを続けていく必要がある。オーストラリアですでにいくつかポイントを逃した」
サインツは、ルノーのパワーユニットのパフォーマンスは今年向上したと感じているが、信頼性の面では問題があると語った。
「この(ルノーの)PUはストレートで強力だ」とサインツは言う。
「正しい方向に一歩踏み出した。もちろんそのことをうれしく思っている。ただ、開幕戦の11周かそこらでリタイアしたのだから、十分優秀とはいえない」
「信頼性の面では残念な結果だった。開幕戦で11周より先に行けないなら、スピードがあるかどうかは関係ない。信頼性が改善することを願っている」