ドキュメンタリー映画『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』が、6月21日から東京・シネマート新宿ほか全国で順次公開される。
2009年にマヒトゥ・ザ・ピーポー(Vo,Gt)、イーグル・タカ(Gt)、カルロス・尾崎・サンタナ(Ba)、石原ロスカル(Dr)で結成されたGEZAN。これまでに4枚のフルアルバムをリリースしているほか、野外音楽イベント『全感覚祭』やレーベル「十三月の甲虫」を主催している。
GEZANにとって初のドキュメンタリー映画となる『Tribe Called Discord:Documentary of GEZAN』。クラウドファンディング企画『BODY VUILDING project』で資金を集め、アメリカでのツアーとスティーヴ・アルビニによるアルバムのレコーディングを行なったGEZANを、同作が初監督作となる映像作家の「でるお」こと神谷亮佑が捉えたロードムービーとなる。カンパニー松尾がプロデュース。
出演者にはGEZANに加えて、神谷亮佑、青葉市子、テニスコーツ、原田郁子(クラムボン)、THE NOVEMBERS、行松陽介、UC EAST、imai、踊ってばかりの国、HIMO、呂布カルマ、やっほーらが名を連ねている。
今回の映画化は、アメリカツアーの映像があることを知ったカンパニー松尾が編集してみることを薦めたことがきっかけだったという。あわせてマヒトゥ・ザ・ピーポーがデザインしたメインビジュアルが公開された。
■マヒトゥ・ザ・ピーポー(Vo,Gt)のコメント
人はどうして旅にでるのか?
出会いは時に、心地よかった生活を揺さぶる。輪郭を手にした悲しみや怒りはイデオロギーという枠組みを超えて直接、肉体を打つ。
それでも今日も扉を開け、裸足で飛び出していく。さよならの数に追いつかれないように、今日もはじめましてとまた会えたねを積み上げる。
一つ一つ丁寧に生きることしかできないんだ。そうやって旅を続けていく。
問いかけと答えでカバンにいっぱいにしながら。
■神谷亮佑監督のコメント
GEZANと出会って8年。一筋縄でいかない彼らの色んな挑戦を見てきた。
2018年春。彼らは300万円自力で集めアメリカに行くという、そんな無謀な挑戦に巻き込まれた。
英語のスキルは小学生レベル。そんな僕らがボディランゲージで異文化とぶつかり、音楽を通じてコミュニケーションしていく中で様々な種類の優しさや葛藤、たくさんの喜怒哀楽の表情に出逢っていった。
僕は、あの、かけがえのない時間の中でただRECボタンを押し続けた。
すべてが必然だったのかも知れない。
このロードムービーが新しい世界を生きようとするあなたにとって、そうであることを願います。