2016年のF1チャンピオン、ニコ・ロズベルグは、マックス・フェルスタッペンは信じられないほどの自信を持っている“ナルシスト”であると評した。しかしそれはフェルスタッペンが成功を収める上で、最大の強みかもしれないとも認めている。
ロズベルグは自身のポッドキャスト『Beyond Victory』に元ボスであるメルセデスF1代表トト・ウォルフをゲストに迎えてトークを繰り広げた。そのなかでレッドブル・レーシングのドライバー、フェルスタッペンの話題になった際に、ロズベルグは次のように発言した。
「フェルスタッペンを辞書で説明するなら『ナルシスト』という言葉を使うだろう」とロズベルグ。
「同じミスを6回繰り返しても、自分自身を疑わずにいられるなんて、あり得ないよ」
「そうして7度目も同じことをする。でも、大きな才能があるからその時にうまくいったりして、そこからいい流れができて、成功につながる」
「才能があるからかなり自己陶酔的だ。でもそれが大きな力になり得る。もしかすると最大の強みになるかもしれない」
一方、ウォルフは、フェルスタッペンは“ナルシスト”というより自信過剰と言うべきだと示唆、彼はそのために過ちを犯すこともあるが、いずれは成熟したドライバーになるとの考えを示した。
「マックスの態度は自信にあふれているというか、ある意味、自信過剰と言えるかもしれない」とウォルフ。
「去年(2018年)のモンツァでバルテリ(・ボッタス)と接触した時、十分なスペースを残していなかったのは明らかだ」
「数日後、その映像を見返したら、Sky Sportsでマーティン・ブランドルも『(フェルスタッペンは)スペースを十分残してない』と言っていた」
イタリアGPでフェルスタッペンは、ボッタスとバトル中にブレーキング時に進路を変更したことで接触を引き起こし、5秒のタイムペナルティを受けた。
「だが彼はまだ若い。年齢を重ねれば成熟し、怒りをコントロールできるようになるだろう」とウォルフは続けた。
「19歳や20歳のころの自分を思い返してみると、物事が違って見える。年齢を考慮して彼の評価をすべきだ」