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村上龍原作小説をハリウッドで映画化 ミア・ワシコウスカら出演『ピアッシング』6月公開決定

2019年03月28日 17:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 村上龍の同名小説をハリウッドで映画化した『ピアッシング』が6月28日に日本公開されることが決定し、あわせて場面写真が公開された。


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 本作は、愛する者にアイスピックを向けるシーンで幕を開け、ラストの1秒まで緊迫感が持続するというサイコスリラー。原作からインスピレーションを受けたのは、米インディーズ界の新鋭ニコラス・ペッシェ。デビュー作『The Eyes of My Mother(原題)』が2016年のサンダンス映画祭で絶賛され、ファンタスティック映画祭の5部門を受賞した注目の監督だ。本作が上映された2018年のサンダンス映画祭は再び衝撃に包まれ、熱狂的な評価が徐々に拡散。スイスのヌーシャテル国際ファンタスティック映画祭で国際批評家賞、未来イメージ賞の2部門に輝いたほか、世界各国で数多くの賞にノミネートされている。


 出演しているのは、『ファースト・マン』のクリストファー・アボットと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。端整な顔立ちと静かな表情の中に抑えきれない狂気を混在させた男と、些細なことで壊れてしまいそうな危うさと美しさと孤独を抱えた女をそれぞれ演じる。ペッシェ監督は次回作で『呪怨』のリブート版に取り組むなど、日本文化を敬愛。劇中のインテリアに荒木経惟の写真を使っているほか、和洋芸術の絶妙な親和性が作品に不思議な深みを与える。