音楽賞『APPLE VINEGAR -Music Award-』の受賞作品が発表された。
昨年に後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)が設立した『APPLE VINEGAR -Music Award-』は、若手ミュージシャンが発表したアルバムに贈られる作品賞。デビューアルバムに限らず、キャリア初期に発表した作品を評価する仕組みは『芥川龍之介賞』を参考にしているという。選考委員は、後藤に加えて、日高央(THE STARBEMS)、福岡晃子(OLUYO、ex.チャットモンチー)、Charaの4人。
2回目となる今回の大賞受賞作品は中村佳穂の『AINOU』、特別賞は、KID FRESINOの『ài qíng』、GEZANの『Silence Will Speak』、折坂悠太の『平成』の3作品。
後藤に加えて、坂本龍一、亀田誠治、『APPLE VINEGAR -Music Award-』の趣旨に賛同した企業からの協賛により、賞金の合計が120万円となったことから、審査員で協議の上、大賞作品に60万円、特別賞3作品にそれぞれ20万円が贈られる。
後藤は「・・・僕は農業改革をしているイメージなんですよね。土から豊かにしていくような。こういう賞によって、草の根的な循環を作って、いい土ができたらいいなと思います。だから、10年続けて、こうした循環のなかから芽を出す人が増えたら、きっと楽しいだろうなと思います。今回は、どの作品も素晴らしくて、一つに選ぶのは大変でしたけど、でも、今年も素晴らしい作品と審査員に恵まれました。ありがとうございました」とコメント。
『APPLE VINEGAR -Music Award-』のオフィシャルサイトには、選考会後半と大賞決定の模様が掲載されている。