2016年7月にデビューしたW213の5代目『メルセデス・ベンツEクラス』に、効率化と高性能化を両立した新技術“BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V電気システム”をドッキングした1.5リッター直列4気筒直噴ターボ搭載の『E200アバンギャルド/E200 4MATICアバンギャルド』が新登場。さらに285PSを発生する2リッターエンジンを搭載した『E300アバンギャルド スポーツ』も追加設定され、3月22日より受注開始となっている。
先の大幅改良で現行Cクラスに初搭載された注目のパワートレインがEクラスにも登場。新開発の1.5リッター直列4気筒直噴ターボエンジン“M264”に、BSGと48Vの新世代電装系を採用し、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレインとなっている。
このM264はエンジン単体で184PS、280Nmの出力を発生し、ターボチャージャーにはツインスクロールシステムを採用するほか、可変バルブタイミング機構の“CAMTRONIC(カムトロニック)”により状況に応じた最適な吸気制御を実現。
さらにエンジン内部の摩擦抵抗低減対策として、メルセデス新たに開発した特許技術“CONICSHAPE(コニックシェイプ)加工”を採用。熱膨張を考慮してシリンダーウォール自体を底部に向けてややテーパー形状に加工することで、ピストン膨張時の摩擦を低減する画期的な新技術となっている。
そして技術パートのハイライトとなるBSGと48V電気システムは、ベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーターや、回生ブレーキ等により発電した電気を約1kWhのリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に応じてクランクシャフト伝達トルクで最大160Nmの動力補助を行い、燃費低減効果だけでなくパワートレインの総合性能を引き上げている。
また、ウォーターポンプが電動化され冷却能力を必要に応じて最適に調整することが可能になり、さらなる効率化が果たされている。
そのE200で使用されるM264と同型ながら、排気量を2リッターに拡大し従来のE250に置換される形となる『E300アバンギャルド スポーツ』は、最高出力が47PS向上し、258PSを発揮、最大トルクも20Nm向上し370Nmとなり、低回転から高回転まで伸びやかな加速を実現した。
E200には4輪駆動の4MATIC仕様も設定され、セダンとステーションワゴンのバリエーションで721~782万円。同じくセダン、ワゴンを展開するE300は855~893万円となっている。
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