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Snow Man、『映画 少年たち』公開前にテレビ番組への出演急増 グループの魅力を改めておさらい

2019年03月28日 06:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Snow Manのテレビ番組への露出が急増している。3月28日放送の『VS嵐』(フジテレビ系)に渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介、向井康二、目黒蓮、『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)に岩本照、深澤辰哉が出演、翌29日にはSixTONESと共に『ミュージックステーション 3時間スペシャル』(テレビ朝日系)でパフォーマンスを披露。同日からは彼らが出演する『映画 少年たち』の公開も始まる。


(関連:Snow Manは今までの自分たちを超えていくーー稽古の緊張感伝わった密着ドキュメンタリー第3回


 ジャニーズファンからすればおなじみのSnow Manだが、ファン以外にとってはお初にお目にかかるという人もいるだろう。彼らがどんなグループなのかを改めてまとめてみたいと思う。


■Snow Manのパフォーマンスから伝わる日ごろの鍛錬
 Snow Manの結成は2012年。岩本、深澤、宮舘、佐久間、渡辺、阿部の6人体制で活動を続けてきた。今年1月、新たに関西ジャニーズJr.から向井、宇宙Sixと兼任で目黒、現役中学生の村上真都ラウールの3名が加入し、9人体制の大所帯ユニットへと進化したばかり。


 6人体制として結成されてからはタッキー&翼をはじめとする先輩のコンサートでバックダンサーを務めたほか、『JOHNNYS’ World』など、数々の舞台に出演してきた。特に、滝沢秀明主演の舞台『滝沢歌舞伎』では、演技にダンス、アクロバットと、欠かすことのできない存在だ。CDデビューこそしていないものの、彼らを目当てに劇場に足を運ぶファンも多い。


 苦労人という言葉が相応しいのかはわからないが、彼らのパフォーマンスからは並々ならぬ努力、努力、努力……。日ごろの鍛錬が伝わってくる。


 岩本や佐久間を筆頭に、優れた身体能力を持つメンバー。『滝沢歌舞伎』の名物である“腹筋太鼓”も、彼ら抜きでは成立しなかっただろう。時に主演を食うほどのパフォーマンスで観客を魅了してきた。


■ドキュメンタリーで明かされたメンバーの胸中
 3月8日放送回からの『RIDE ON TIME ~時が奏でるリアルストーリー~』(フジテレビ系)では、4週に渡ってSnow Manの特集が組まれている。その中で、最年長メンバー深澤が、「いままでのグループが全部なくなってしまったから、このグループだけはどうしても守りたかった」と胸中を明かした。


 ジャニーズJr.のユニットは、解体の可能性を秘めているという儚い部分がある。デビュー目前のように見えても、自然消滅することも。筆者自身、これまでにいくつものユニットの誕生と解体を目にしてきた。デビュー発表まではどうなるのかわからないのだ。


 そんな不安定な状況下でも、彼らは滝沢秀明という偉大な先輩の背中を、夢中で追いかけてきたに違いない。Snow Manは今年、滝沢から10年超続く舞台のバトンを渡され、『滝沢歌舞伎ZERO』として継承する。前述の番組では、深澤をはじめ、メンバー全員がなんとしてもこの舞台を成功させようとする気迫と姿勢が端々から伝わってきた。


 6人から9人へ形を変え、再出発した彼ら。メンバーの編成には、それぞれのファンから賛否両論が寄せられていた。いまだに受け入れられないファンがいるのも当然だ。色々な意味でファンの注目度は高い。その上で、先輩が築き上げた舞台を継承、進化させなければならない。これまでの作品のファンや関係者、それぞれのファン、みんなの期待を一身に背負って舞台に立つ。


 『滝沢歌舞伎ZERO』のメインビジュアルには、Snow Manのメンバーが桜色の衣装に身を包んだショットが採用された。このビジュアル撮影時だろうか、『RIDE ON TIME』で桜色の衣装に身を包み、バク宙を披露した佐久間。長い裾を気にかけることなく、一回転してみせた。上体を反らせ、体で円を描くショットは、風に舞う桜の花びらのようだった。


 多くのテレビ露出を経て、東京公演は4月10日から。桜が咲くころ、新橋演舞場には桜吹雪が舞い、彼らの時代が幕を開ける。(柚月裕実)