マクラーレンのカルロス・サインツJr.は、開幕戦オーストラリアGPをリタイアで終えたものの、今年のマシン『MCL34』のパフォーマンスには期待が持てる部分もあったと語った。
オーストラリアGPは、サインツJr.にとってマクラーレンでのデビュー戦だった。しかし決勝レースでは、トラブルによりパワーユニットから発火し、サインツJr.はリタイアに終わった。
「もちろん不運な予選結果も、レースでのリタイアも不満だったが、でもそれは終わったことだ。分析を終えれば、僕はバーレーンGPにだけ集中する」とサインツJr.は語った。
「オーストラリアGPの内容を詳しく見直したところ、マシンパフォーマンスに関しては希望が持てる部分があった。週末全体を通しての作業に僕は確信を持っている」
「バーレーンは新たなスタートになるし、コース上で最大の結果を出すための新たなチャンスだ。セッションが始まる時間が遅いから、スケジュールが他のグランプリとは違う。でも僕はそういう変化がとても好きだし、その違いのおかげでこのコースがユニークなものになっている。照明の下でのレースはいつだって面白いし、良い週末になることを楽しみにしているよ」
またマクラーレンF1のスポーツディレクターを務めるジル・ド・フェランは、チームの競争力はオーストラリアGPで見られたものよりも高いと考えている。
「開幕戦ではいくつか素晴らしい点が見られはしたが、全体的には少々失望していることを認めなければならない」とド・フェランは語った。
「予想されたとおり、我々を含む一部のチームが拮抗した戦いをすることは確かだ。だからペースや走行面における小さな改善が、順位に極めて大きな影響を及ぼす。それを念頭にバーレーンに臨む」
「バーレーンはオーストラリアとはまったく異なるコースで、間違いなくマシンはオーストラリアの時とは異なる課題に直面する」
「それでも我々は、オーストラリアGPで得た多くのポジティブな教訓を活かすだろう。この時点では、まだ2カ所のコース(バルセロナとオーストラリア)しか訪れていない。我々がバーレーンのコースとどれだけ相性が良いか予測するのはまだ難しい。とはいえ、開幕戦で展開された接戦がここでも続くだろうと予想している」
「カルロスとランド(ノリス)はチームによく馴染んだ様子を見せている」
「我々はふたつの分野において重点的な取り組みを継続する。そのふたつとは、シーズンを通して我々の結果に一定の影響を及ぼす成功を達成することと、レースウイーク全体の運営を滞りなく進めることだ」