ベネッセホールデンィングスは3月27日、「THE 世界大学ランキング日本版2019」を発表した。同調査は、世界大学ランキングで有名な英国教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」とともに行われた。
既存の大学ランキングは主に入学時の学力が軸となっているが、同ランキング指標は「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野から構成され、学生の学びの質や成長性に焦点を当てている。
2019年の総合ランキング1位は、昨年に引き続き「京都大学」。以降、2位「東京大学」(昨年同率1位)、3位「東北大学」(昨年3位)、4位「九州大学」(昨年5位)、5位「北海道大学」(昨年6位)・「名古屋大学」(昨年7位)となった。
"国際性"では2位に「国際基督教大学」が入る
7位以降、「東京工業大学」、「大阪大学」、「筑波大学」、「国際教養大学」がトップ10に入る。以降、「国際基督教大学」、「広島大学」、「早稲田大学」、「慶應義塾大学」、「一橋大学」、「神戸大学」、「上智大学」、「金沢大学」、「千葉大学」、「東京外国語大学」と続く。
学生1人あたりの資金や教員比率、教員1人あたりの論文数、大学合格者の学力などを指標にした「教育リソース」分野では、1位「東京大学」(前年同位)。上位5校に「東京医科歯科大学」、「京都大学」、「東北大学」、「浜松医科大学」が入った。
学生調査や高校教師からの評判調査の結果を指標にした「教育充実度」分野の1位は「国際教養大学」。2位は前年10位の「国際基督教大学」。以降、「筑波大学」、「上智大学」、「立命館アジア太平洋大学」「神田外国語大学」(同率)がトップ5となった。
企業人事や研究者の評判調査をもとにした「教育成果」分野1位は「京都大学」。2位は前年1位の「東京大学」。3位以降、「九州大学」、「大阪大学」、「慶應義塾大学」と続く。
留学率や外国人学生・教員比率、外国語で行われている講座の比率をもとにした「国際性」分野1位は「国際教養大学」。2位「国際基督教大学」、3位「立命館アジア太平洋大学」で、4位「大阪女学院大学」は前年28位からランクアップ。5位は「東京国際大学」となった。
「タイムズ・ハイヤー・エデュケーション」のチーフナリッジオフィサー、Phil Baty氏は、
「今年、京都大学が栄えある総合トップの地位を築いたくことを喜ばしく思っています。特に、『教育成果』分野での結果は非常に印象的で、東京大学を僅差 で押さえて最高のスコアを獲得しました。 その一方で、今回、学生調査の結果が反映された『教育充実度』分野と、大学の環境面である『国際性』分野で最も高い成果を示したのが、国際教養大学でした」
とコメントしている。