3月27日、鈴鹿サーキットレーシングスクール(SRS)の2019年度入校式が行われ、このなかでFFSAフランスモータースポーツ連盟が運営するFFSAアカデミーと連携して育成活動を行っていくことが発表された。
“モータースポーツで世界に通用する選手を育成する”ことを目的とするSRSは、1992年に二輪の『鈴鹿サーキットレーシングスクール・ジュニア』が始まり、翌年に『鈴鹿サーキットレーシングスクール・カート(SRS-Kart)』、1995年に『鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-Formula)』が開校され、これまで二輪の清成龍一や四輪の佐藤琢磨、山本尚貴など、国内外で活躍する選手を数多く輩出してきた。
この2019年度からは選手育成環境の強化を図るべく、SRS-Kart、SRS-Formulaの体制を変更。卒業生で第101回インディ500ウイナーの琢磨をPrincipal(プリンシパル)に、F1モナコGPとインディ500、ル・マン24時間レースの世界三大レースへ出場経験を持つ中野信治をVice Principal(バイス・プリンシパル)に迎えている。
そんなSRSが連携するFFSAアカデミーは、フランス国内外から若い才能を発掘し、トップレベルで活躍するドライバー、メカニックを育てることを目的とする組織。現在レッドブル・ホンダF1所属のピエール・ガスリーをはじめ、ロマン・デュマ、ジャン-エリック・ベルニュといった世界選手権で活躍するドライバーたちも、このFFSAアカデミー出身だ。
2019年度からSRSとFFSAアカデミーが連携することで、お互いのカリキュラムに参加できるようにし、相互交流を図るほか、早期に海外レース・海外コースを経験する機会を設けることにより、両スクール所属選手のレベルアップを図るという。
FFSAのニコラス・デショー会長は「この度、フランスモータースポーツ連盟が、傘下のFFSAアカデミーを通じ、鈴鹿レーシングスクールと提携する運びとなり、大変嬉しく思っています」とのコメントを発表している。
「この提携により、フランスのレーサー養成ノウハウをアジア圏に展開することができるだけでなく、フランスのレーサーに鈴鹿サーキット及びフランスとは異なるレーサー養成方法を体験させることができる良い機会になるものと思います」
この入校式にあわせ、各カリキュラムのプリンシパル、主な講師陣についてもアナウンスされた。SRS-Kartについてはバイス・プリンシパルの中野自らもダイレクターとして関わっていくという。
●SRS-Moto
Principal:岡田忠之
主な講師:田村圭二、菊池寛幸、中野真矢
●SRS-Kart
Principal:佐藤琢磨[新任]
VicePrincipal:中野信治[新任]
主な講師:松谷隆郎[新任]、服部弘光[新任]
●SRS-Formula
Principal:佐藤琢磨[新任]
VicePrincipal:中野信治[新任]
主な講師:佐藤浩二、加藤寛規[新任]、野尻智紀