GreenGT LMPH2Gは2018年9月、スパで初めてのデモランを実施。ヤニック・ダルマスがステアリングを握った ACOフランス西部自動車クラブとGreenGTとが共同開発している水素燃料電池プロトタイプカー『GreenGT LMPH2G』が3月28日、ブガッティ・サーキットでル・マン初走行を予定している。
2018年9月に概要が発表された“ミッションH24”プロジェクトは、水素燃料電池を内燃機関に代わる次世代パワートレインと位置づけ、2024年のル・マン24時間から水素燃料電池車(FCV)をクラシック耐久イベントに参加させるというもの。
ミッションH24の発表の地となったスパ・フランコルシャンでは、同プロジェクトの中心的存在であるFCVプロトタイプカー『LMPH2G』が公開され、スパのオールドコースを実際に走行する姿も披露されている。
そんなLMPH2Gが今回、ウエスト・フランス社が主催する“Les Assises de l'Automobile”のプログラムの一環としてル・マン初登場を果たす。さらに、2019年後半にはACO公認レースであるミシュラン・ル・マン・カップに、未分類カテゴリー車として投入される可能性がある同マシンが、サルト・サーキットの一部であるブガッティ・サーキットを初走行することとなった。
このデモランでは低公害交通の提唱者であるスイスのバルーンパイロット、ベルトラン・ピカール氏がLMPH2Gの走行を同乗体験する予定だ。
ACOの声明によれば、ミッションH24とLMPH2Gプロトタイプはモビリティの将来について、「あらゆる議論に影響を与える」ことを目指しているという。
「私たちは、具体的なデモンストレーションに基づいて議論することが、真の(問題)解決への道であると信じている」
「モビリティと新しいエネルギーに関する専門家が集まる場で、LMPH2Gプロトタイプを紹介、披露するのは理にかなっていることだと考えている」