ブランパンGTシリーズの強豪チームとして知られ、2019年シーズンはアウディのカスタマーチームとしてDTMドイツ・ツーリングカー選手権にも参戦するWRT(Wレーシングチーム)が、今季挑む4つのカテゴリーに参戦するマシンのカラーリングを発表した。
2019年にチーム創設10周年を迎えるWRTは、アウディのカスタマーチームとしてブランパンGTシリーズやニュルブルクリンク24時間などのGT3カテゴリーを中心に活躍。その主戦場であるブランパンGTでは、ほぼ毎年タイトル争いに加わるなど強豪チームとして知られる存在だ。
ベルギーに本拠を置くチームは今季、3台のエボリューション版アウディR8 LMSをブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに投入するほか、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧スプリントカップ)にも4台体制で出場する。
ドライバーにはアレックス・リベラス、エゼキオ・ペレス・コンパンク、ドリス・バンスール、チャールズ・ウェーツ、リック・ブルーカーズ、リカルド・サンチェス、シェイ・デイビス、ポール・プチ、アレックス・マクドウォール、クリストファー・ミース、オスカル・トンヨ、トム・ギャンブルの計12名が起用された。
また、チームは近年は世界的に広がりを見せているTCRレースにもアウディユーザーとして出場しており、2019年シーズンはWTCR世界ツーリングカー・カップに2台のアウディRS3 LMSを、TCRヨーロッパ・シリーズおよびTCRベネルクス・シリーズではアウディとフォルクスワーゲン・ゴルフGIT TCRを1台ずつ投入する。WTCRでは昨年に引き続き、ゴードン・シェデンとジャン-カール・ベルネイがフル参戦する予定だ。
そして、WRTの今季注目プログラムであるDTMには、2.0リットル直列4気筒ターボエンジンを搭載しクラス1規定に準拠するアウディRS5 DTMを2台投入予定。カラーリングはGT3カーと同様に、グレーをベースカラーとしてアクセントカラーがフロントからリヤにかけて覆うパターンが採用されている。
なお参戦ドライバーは南アフリカ出身のジョナサン・アバーデインが決定済みだが、21歳の若手ドライバーのチームメイトとなるふたり目のドライバーについては現時点で未定であるという。