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アストンマーティン世界初優勝で注目集まるスーパー耐久。開幕戦は三つどもえで天王山の富士24時間も激戦の予感

2019年03月26日 14:01  AUTOSPORT web

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2019年のピレリスーパー耐久第1戦を制したD'station Vantage GT3
ニッサンGT-RニスモGT3やレクサスRC F GT3といった国産GT3勢を抑え、新型アストンマーティン・バンテージGT3が世界初優勝を飾る結果で幕を開けた2019年のピレリスーパー耐久は、これまで以上に各車の戦力が拮抗しており激闘は必至だ。

 スーパー耐久は、スーパーGTなどでも使われているFIA-GT3カーで争われるST-Xクラスを頂点に、FIA-GT4やTCRといったカスタマーカー、ホンダ・フィットやトヨタ86をベースとしたレーシングカーなど、改造範囲や速度域が異なるバラエティ豊かなマシンで争われている。

 参戦するドライバーも豪華で、頂点のST-Xクラスには星野一樹や高木真一、影山正美、富田竜一郎といったトップドライバーが名を連ねているほか、開幕戦にはアストンマーティンのワークスドライバー、ダレン・ターナーがスポット参戦を果たした。

 開幕戦の予選ではポールポジションを獲得したGTNET GT3 GT-Rから総合4番手のSATO-SS SPORTS AMG GT3までが1秒以内に収まる接戦に。決勝ではクラッシュなどのアクシデントを避ける盤石のレース運びをみせたD’station Vantage GT3が2分近いリードで優勝を飾ったものの、レース序盤はポールポジションのGTNET GT-Rや、ハリソン・ニューウェイが乗り込んだTAIROKU RACING Ferrari 488 GT3などが速さを発揮してトップを走るなど、一筋縄ではいかない展開となった。

 優勝した新型バンテージGT3は、この2019年から世界各地のチームへデリバリーが開始された新型マシンで、スーパー耐久が世界初優勝。この活躍には本国アストンマーティン・ラゴンダのアンディ・パーマーCEOや、同社副社長でAMRのデイビッド・キング社長からも祝福のコメントが出され、世界的にもスーパー耐久へ注目が集まっている。

 そんな2019年のピレリスーパー耐久は全6戦のシリーズ戦とスペシャルステージに設定された鈴鹿10時間耐久レースで構成されている。第2戦は4月27~28日に行われるスポーツランドSUGO戦。そして、5月31~6月2日に行われる第3戦はシリーズの天王山に位置づけられる富士SUPER TEC 24時間レースだ。

 昨年、日本で10年ぶりに復活した24時間レースは、今年で2年目の開催となる。シリーズ最長の24時間レースということで、チームが採れる戦略の幅も広く、開幕戦の結果も踏まえれば、どのチームが総合優勝を飾ってもおかしくはない。速さはもちろん、集中力や持久力、耐久性など、チーム全体の総合力が問われる1戦だ。

 レースを観戦する側としては、照明に照らされた夜のサーキットや、朝焼けを浴びながら走るマシンを日本で見られる唯一のイベント。ル・マン24時間やニュルブルクリンク24時間レースなどと同じように、家族やレース好き同士でキャンプやバーベキューを楽しみ、ちょっとした“お祭り気分”を味わいながらレースを観戦できる。

 第2戦、第3戦の観戦チケットはどちらも各プレイガイドで販売中。特に富士24時間レースは、手ぶらでサーキットに行ってキャンプを楽しめ、使用したテントなどを持ち帰ることができるお得な『キャンプヴィレッジパッケージ』も数量限定で発売されているので、観戦を検討している方は早めにチェックしておこう。

 観戦券の種類や価格などは各サーキットの公式ホームページ(スポーツランドSUGO:https://www.sportsland-sugo.co.jp/watch/20190428_s-taikyu/1250、富士スピードウェイ:http://www.fsw.tv/motorsports/ticket/07/)まで。