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Appleがニュース・ゲーム・ビデオの定額制サービスを続々発表 iPhoneで使えるクレカ『Apple Card』も

2019年03月26日 12:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 Apple社が日本時間の3月26日に開催した『Apple Event』にて、新サービスを続々と発表した。


(参考:SpotifyとApple、なぜ論争勃発? 両社の主張を徹底検証


 先週、イベントに先駆けて新たなiPad AirやiPad mini、iMac、Airpodsといったハードを発表したApple。今回のイベントはサービス中心に話が展開された。


 まず発表されたのはニュース・雑誌の定額購読サービスである『Apple News+』。Apple Newsで扱っていたニュースに加え、ELLE、ナショナルジオグラフィック、ローリングストーン、ヴォーグ、エンターテインメント・ウィークリーなど、300誌以上の雑誌が提供されるほか、レイアウトもスマホ向きのものになり、分野ごとに記事のキュレーション、各ユーザーへのパーソナライズも行われ、お気に入りの雑誌を入れるMy Magazinesといった機能も搭載している。料金は月9.99ドルで、まずはアメリカ・カナダにて展開、その後2019年秋にオーストラリア・ヨーロッパでローンチされるそうだ。


 続けてアナウンスされたのは、アップルが発行するクレジットカード『Apple Card』。iPhoneやApple Watchといった端末から支払えるApple Payでの決済のほか、Apple Pay加盟店では非接触タッチ払いも可能であり、さらにはチタン製の物理クレジットカードもリリース(MasterCard・ゴールドマン・サックス)。「Daily Cash」というリワードプログラムもあり、利用額の基本2%が毎日Apple Pay Cashにキャッシュバックされる(Apple StoreなどAppleへの支払いの場合は3%、物理カードを使った場合は1%)。戻ってきたキャッシュはApple Payやカード支払いに利用できる。


 年会費や国際手数料、遅延手数料などは一切かからないうえ、セキュリティコードもサイン欄もなく、どこで何を買ったのか、アップルには把握できず他社にも提供しないという、セキュリティ・プライバシーの観点に重きを置いた透明性も持ち合わせているそうだ。


 三番目に発表したのは、ゲームの定額制サービス『Apple Arcade』。iPhone / iPad / Mac / Apple TV向け独占新作ゲーム100本以上が月額制で遊び放題になるというもので、Annapurna Interactive、Bossa Studios、カートゥーンネットワーク、Finji、Giant Squid、KleiEntertainment、コナミ、LEGO、株式会社ミストウォーカー、SEGA、Snowman、ustwogamesといったメーカーが参加。アップルが厳選したゲームのみを提供し、『Final Fantasy』シリーズでおなじみの坂口博信氏や『ザ・シムズ』シリーズを手がけたウィル・ライト氏などが新作を提供することも発表された。


 サービスに関しては、App Store内のタブからアクセスでき、iPhone、iPad、Mac、Apple TVといった端末からオンライン・オフラインでプレイ可能。料金は追ってアナウンスされるが、こちらも2019年秋からスタートで、150以上の国/地域でローンチとなる。


 最後に発表されたのは『AppleTV+』。映像にはスティーブン・スピルバーグ、J・J・エイブラムスが登場し、コンテンツの制作・ストーリーの重要性を語ったうえで、スピルバーグ本人やセサミストリートのビッグバード、J・J・エイブラムス、サラ・バレリス、オプラ・ウィンフリーなどが登壇した。


 ほかにもジェニファー・アニストン、リーズ・ウィザースプーン、ジェイソン・モモア、クマイル・ナンジアニ、オクタビア・スペンサー、ロン・ハワード、M. ナイト・シャマラン、ソフィア・コッポラ、 デイミアン・チャゼルの参加、作品制作もアナウンスされている。こちらも2019年秋にローンチで、価格は追って発表となる。(リアルサウンド編集部)