2015年ブランパンGTエンデュランスカップ王者であるアレックス・バンコムは3月28~30日、アメリカ・カリフォルニア州のラグナ・セカで行われるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦カリフォルニア8時間にKCMGから参戦する。
2013年の富士スプリトカップでスーパーGT GT300クラスにも挑戦したバンコムは、2018年シーズンまでニッサンのGTプログラムを担っていたチームRJNに所属し、ニッサンとグランツーリスモがタッグを組んで行われたきた“GTアカデミー”の先生役を務めながらブランパンGTシリーズなどのGT3カテゴリーで活躍してきた。
しかし、2019年シーズンはチームRJNとニッサンが離別。そのため長年、ともに同チームで戦ってきたルーカス・オルドネスともどもレギュラーシートを失うこととなったが、7月25~28日に行われるIGTC第3戦スパ24時間では両名がベントレー・チームMスポーツの一員としてベントレー・コンチネンタルGT3をドライブすることが発表された。
その後、オルドネスはシリーズ第2戦カリフォルニアでもベントレーを駆ることが明らかになったが、これに続くようにバンコムのKCMG入り、ニッサンGT-RニスモGT3をドライブすることが明らかになった。
バンコムは今週末、富士スピードウェイで行われるスーパーGT公式テストに参加するためにIGTCプログラムを欠場する松田次生に代わって、ジョシュ・バードンとかつてチームメイトとしてともに戦いチャンピオンシップを獲得した千代勝正とともに35号車GT-Rをシェアする予定だ。なお、バンコムは3月23日にドイツ・ニュルブルクリンクで行われたVLN第1戦で、すでにKCMGのGT-R GT3をドライブしている。
「昔のチームメイトである(千代)勝正と再会できること、そしてジョシュ・バードンともニッサンGT-RニスモGT3をシェアできるこの機会を楽しみにしている」と語ったバンコム。
「チームはIGTC開幕戦バサーストで素晴らしいレースペースをみせていた。あのスピードをラグナ・セカにも持ち込み、力強い結果を得るチャレンジができればいいと思っているんだ」
バンコムを迎えるKCMGは、ラグナ・セカでも35号車と18号車の2台体制を維持する。前戦のバサーストでは表彰台を争いを繰り広げた18号車GT-Rはオリバー・ジャービス、アレキサンドレ・インペラトーリ、エドアルド・リベラティの3名が継続起用される予定だ。