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sumika、アルバム『Chime』の裏側も告白? ブックレット対応のARアプリを使ってみた

2019年03月26日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

 sumikaが、3月13日に2ndアルバム『Chime』を発売した。これまでEPやシングルはリリースしてきたもののアルバム自体は2年ぶり。ファン待望の新作だ。


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 発売直前には、スマートフォン向けのオリジナルARアプリ「sumika Chime – arアプリ -」もリリース(参照)。このアプリを『Chime』のブックレットにかざすと、メンバーのマスタリングの様子やコメント映像を見ることができるという。ニュースが流れるなり、SNSでは「スマホアプリって何!?」といった声が多く見られ、ファンの同作への期待値が高まっていることがわかる。


 実際に同アルバムを入手し、試してみることに。アプリを開くと、メンバーのコメントなどを見るための手順が記載されている。アプリ内のSTARTボタンを押すとカメラが作動し、そのカメラにブックレットをかざすのだという。ブックレットの表紙やページ内などをかざしていくと、カメラが反応した。


 まずはsumika全員が揃った映像を確認できた。あるページでは同アルバムのテーマにつて語られ、別のページではメンバーたちがマスタリングが終了した喜びを分かち合う様子も見ることができた。


 さらに違うページをかざしてみると、各メンバーのコメントも。片岡健太(Vo/Gt)は「一生終わらないかと思いましたけれども……」「(リスナーが)どんな感想を持ってくれるのか楽しみです」とマスタリング終了直後感想を述べ、黒田隼之介(Gt/Cho)は「(同アルバムが)10月までに終わる予定だったんですよ」と裏側を告白。荒井智之(Dr)は「今日もテッペン(24時)回っちゃいましたね。でもこれも、あなたの今、僕の未来に聴いて欲しいからやってるんですよ」と名言を述べたあと「どうっすか、かっこいいっすか」とおちゃらけてみせる。また、小川貴之(Key/Cho)は「今までsumikaがやってきた時間をかけて『Chime』ができたんじゃないかなという感じがしております」と感慨深そうに語ったほか、「テイク1なんて言ってたの?」と噛んでいたことを周囲からいじられる場面も収められており、よく噛むことで知られる小川らしい映像を楽しむことができた。各メンバーのコメントなどは、ブックレット以外にもCDの隅から隅までかざしていくと発見できるので、ぜひ諦めずに探して欲しい。


 sumikaといえば、片岡が『めざましテレビ』(フジテレビ)のマンスリーエンタメプレゼンターに抜擢されたことでも話題に。穏やかな佇まいとユーモアの効いたコメントが印象的で、楽曲のみならずキャラクター性にもファンは惹きつけられているのだと感じた。今回のAR映像では、そんな彼らのキャラクターの良さが引き出されていて、筆者も何度も見てしまった。また、各映像がどこに隠されているか探す楽しみがあるのも面白い。Twitterでは、どのページに誰の映像が隠されているのかファン同士で協力して見つけ出すなどして、交流を深めている様子もうかがえる。フィジカルならではの新たな楽しみ方を『Chime』は提示してくれたのではないだろうか。(北村奈都樹)