待遇や仕事内容は入社前に知れるが、その会社が定めた独特のルールは入ってみないとわからないことがある。キャリコネニュース読者から寄せられた「職場の謎ルール」をご紹介する。
管理・事務職として働く40代男性の勤務先では、「部署に関係なく、一斉に終業する」という風潮がある。翌日に早朝出勤する者がいようが、残業して対応しなければいけない者がいようが関係ない。男性は、
「一斉に終業するので、誰かひとりでも遅くなれば待機しなければなりません」
と呆れている。
「上司が『悪口を言われたくない』と、昼食中も私語禁止。オフィス外で会うのもダメ」
販売・サービス業の40代女性は、元勤務先で特定の女性上司に気を使っていた。上司が出社する前に鉛筆削りで削り、さらに短い順にトレイに並べるのが日課だった。「もし忘れたら、キレられました」という。
また、その上司は自分の悪口を言われることを極端に恐れ、部署のメンバー間で一切の私語を禁じた。
「悪口を言われたくないという理由で、昼食中も私語はできませんでした。オフィスの外で会うのもダメ。また、上司がお気に入りの男性社員がいるのですが、彼と話す時は不機嫌なそぶりを見せないと怒られます」
定時が来ても、上司の気が済むまで話し終えないと退社できなかった。女性は上司について、「すごい変な人でした。 私は半年で辞めました」と話す。
出版社勤務の40代女性の勤務先では、女性トイレの使い方が変わっている。各フロアにある女性トイレには、個室と洗面台が2つずつある。誰かがひとつの個室を使っていても、洗面台で化粧直しや歯磨きなどができるはずだ。しかし、
「片方でも個室が使われているときには、トイレの中に入ってはいけませんでした。しかも個室ではなく、洗面台の前にも立ってはダメだったんです。本当に非効率で何をしてるのだろうと疑問でした」
と不満を綴った。
「有休は2日のみ」「9時始業なのにトイレに行けるのは10時から」
営業職として働く20代女性は、前職・現職ともに「ランチルール」に苦しめられている。前職では、「営業は一日外にいろ!」の考えのもと、オフィス内で昼食を摂ることは禁止。昼にオフィスにいるとアポがないと見なされるため、外食せざるを得なかった。
その環境に嫌気が差して転職したが、現職では、「必ず同じ部署の人達と一緒に食べる」というルールがある。
「転職して間もないころ、ルールを知らずにひとりでランチに出かけたら、電話がかかってきてわざわざ呼び戻されました。ランチくらい、つべこべ言わず自由にさせて欲しいです」
管理・事務職の30代女性の勤務先には、「有給休暇は2日しかとってはいけない」という決まりがある。さらに、「社員旅行のために、15万円を自腹で払わないといけない」こと。女性の勤務先ではボーナスを15万円増額していて、上司は「その分のお金で旅費を工面できるはずだ」と主張しているという。
ほかにも、
「9時始業ですが、トイレは10時以降にしか行かせてもらえません」(30代女性、管理・事務職)
「有給休暇は病欠のみ。しかも、病院の領収書が必要。領収書がなければ欠勤となる」(30代女性、販売・サービス業)
など、謎ルールに苦しむ人が後を絶たない。