3月23日、ドイツ・ニュルブルクリンクで、VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第1戦『ADACウェストファーレンファート』の予選と決勝が行われた。2019年のニュルブルクリンク24時間に参戦するTOYOTA GAZOO Racingは、SP-PROクラスにレクサスLCを持ち込み、総合25位で完走。6月のニュルブルクリンク24時間に向け順調なスタートを切った。
今季もニュルブルクリンク24時間に挑むTOYOTA GAZOO Racingは、まずはニュル24時間に向けてVLN1にレクサスLCを投入した。今回は、開発ドライバーを務める蒲生尚弥に加え、TGRの先輩格である石浦宏明、大嶋和也のふたりが加わり、ひさびさのニュルを戦った。
予選・決勝日の23日には濃霧が発生したため、タイムスケジュールが変更されることになったが、LCは蒲生がステアリングを握りスタート。コース各所でフルコースイエローやアクシデントの際に区間的に速度制限が設けられるコード60が出るが、LCは昨年のベストラップタイムを上回りながら周回。終盤には石浦がタイヤが冷えた中でも8分40秒台のラップタイムを刻みながら走り切った。
昨年のニュル24時間では多くのトラブルが出たLCだったが、「昨年より乗りやすくする方向でクルマをつくってきた」と蒲生が語るとおり、高いパフォーマンスを発揮した。一方で大嶋は「走り出したら体がコースを覚えていて、楽しく走ることができた。クルマはよく曲がるほうが速いですが、24時間レースを考えるとアクセルを安心して踏める方がいいので、そういう(クルマづくりの)アドバイスをしていきたい」とコメントしている。
また、86とのダブルエントリーとなった石浦は、「国内からずっとテストをし、24時間に向けて良いフィードバックができたと思う」と語った。
レクサスLCは今後、4月27日に行われるVLN3にも参戦。5月19日に行われる予選を経て、6月22~23日に本番を迎えることになる。
なおこのレースには、エントリーリストに記載されていないが、154号車としてグレーのトヨタ・GRスープラが登場した。佐々木雅弘や矢吹久らが24時間でドライブするマシンと思われる。