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WRC:2019年シーズン未勝利のヒュンダイ、第5戦アルゼンチン、第6戦チリの参戦布陣を発表

2019年03月25日 19:11  AUTOSPORT web

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2019年、ヒュンダイは4名のドライバーをローテーションさせながらシーズンを戦っている
2019年のWRC世界ラリー選手権を戦うヒュンダイ・モータースポーツが4月25~28日の第5戦アルゼンチン、5月10~12日の第6戦チリの南アメリカ2連戦への参戦布陣を発表した。

 2019年シーズン、チームとして初のシリーズチャンピオン獲得に挑むヒュンダイは、ティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、ダニ・ソルド、セバスチャン・ローブの4名をローテーションさせながら、シーズンを戦っている。

 1月の第1戦モンテカルロ、2月の第2戦スウェーデンではヌービル、ミケルセン、ローブの3名を起用。3月上旬に行われた第3戦メキシコではローブに代わってソルドが参戦し、3月28日に開幕が迫る第4戦ツール・ド・コルスではミケルセンに代わってローブがヒュンダイi20クーペWRCをドライブする。

 4月下旬から5月上旬にかけて行われる南アメリカ大陸2連戦は、いずれもグラベル(未舗装路)イベント。この連戦では、第3戦終了時点でドライバーズランキング3位につけるヌービルと、第1~3戦に出走したミケルセンが2戦とも出場を果たす。3台目のi20クーペWRCについては、ソルドとローブがマシンをシェアする形となり、第5戦アルゼンチンにはソルドが、第6戦チリにはローブが出場を予定している。

 ラリー・アルゼンチンは2016年に当時ヒュンダイに所属していたヘイデン・パッドンが初優勝。2017年はヌービルが制するなど、ヒュンダイ陣営が得意とする大会と言える。

 一方、ラリー・チリは2019年からWRCに組み込まれた1戦で、全ドライバーがほぼイコールの状況で挑むことになる。

 チームの指揮を執るアンドレア・アダモは「アルゼンチンとチリで行われる連戦では好成績を残せることを期待している」とコメントした。

「今回発表したラインアップを見ていただければ、我々が堅実性を求めながら全クルーに挑戦の機会を与えていることが分かるだろう」

「ティエリーとアンドレアスのふたりは、2戦ともに出場する。トップレベルの戦いを繰り広げてくれるはずだ。ダニにとってもアルゼンチンは重要な1戦であり、(第3戦)メキシコでみせたリズムとパフォーマンスを発揮してくれると期待している」

「(第6戦チリに出場する)セバスチャンはWRCでもっとも経験豊富なドライバーだ。誰もが初挑戦となるラリー・チリでは、チームとして彼の経験を最大限に活用することがなによりも重要なのだ」