IBARAKI TOYOPET RACING TEAMから86/BRZ Raceに初参戦する中山雄一 2019年シーズン、スーパーGT GT500クラスでDENSO KOBELCO SARD LC500をドライブする中山雄一が、日本最大級のナンバー付き車両ワンメイクレースであるTOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ RaceにIBARAKI TOYOPET RACING TEAMから参戦する。
国内トップフォーミュラの全日本スーパーフォーミュラ選手権への参戦経験を持ち、2015年から参戦を開始したしたスーパーGT GT300クラスでは過去何度もタイトル争いに加わった中山にとってTGR 86/BRZ Raceは初めて挑むシリーズとなる。
中山を起用するのは今季、シリーズ参戦5年目、プロフェッショナルシリーズでは3シーズン目を迎えるIBARAKI TOYOPET RACING TEAMだ。
同チームは過去2年、地元茨城県水戸市出身の平木湧也を擁してシリーズを戦い、昨シーズン第3戦オートポリスで初ポイントを獲得。第6戦十勝でも入賞を飾るなど着実に力をつけてきており、新たに中山を迎える2019年シーズンを飛躍の年としたい考えだ。
また、チームは母体の茨城トヨペットがGR Garageつくばを3月下旬にオープンすることから、2019年シーズンの参戦車両名を『GR Garageつくば86R』とすることをあわせてアナウンスした。
そんなIBARAKI TOYOPET RACING TEAMに加わる中山は2月22日、鈴鹿サーキットでトヨタ86レーシングのシェイクダウンを実施。ナンバー付き競技車両のドライブは初めてだったのにもかかわらず、計4回の走行枠のなかでさまざまなセッティングを試しながら最後にはタイムアタックを行い、2018年最終戦鈴鹿で記録されたタイムと比較しても上々といえるタイムを記録している。
「茨城トヨペット様に声を掛けてもらいGR 86/BRZレースに参戦できることを嬉しく思います。TGRドライバーとしては参戦したいカテゴリーだったので、期待に応えられるように結果を残したいです」と語った中山。
「チームは、僕が昨年まで所属していたカローラ山口との協力関係があるため、知っているメンバーもいて心強いです。GR 86/BRZレースは、国内のトップドライバーが参戦しているので、簡単に上位に入れないことは分かっています。それでも、結果を求められていることも承知しているので、初年度ですが優勝争いをしていきたいです」
中山によれば、86レーシングは攻めないとタイムが出ないが、頑張りすぎても遅くなってしまうという。
「限界を見極めながらマシンの最適なポイントを探るのが難しいです。まだ乗ったばかりですが、ドライングで詰められるところは多そうなので、開幕戦までに調整していきたいです」
清水修チーフメカニックはシェイクダウンテスト後、中山について次のように述べている。
「今シーズン初走行と中山選手のシェイクダウンテストでしたが、想定通りのメニューを消化できました。中山選手はワンメイクレースマシンの走行が初めてということでしたが、さすがにGT500のドライバーということもあり、数周でマシンには慣れたようでした」
「フィードバックも的確で、マシンの良いところと悪いところが瞬時に返ってきます。開幕戦までには追加のテストもできそうなので、予選シミュレーションやロングランの状況も試して、万全の状態でシーズンインしたいです」
「強力なライバルが多いですが、今シーズンは常に上位を目指して、まずは表彰台に登りたいと思います」と抱負を語った。
■IBARAKI TOYOPET RACING TEAM:TGR 86/BRZ Race参戦体制
チーム名:IBARAKI TOYOPET RACING TEAM
車両名:GR Garageつくば86R
チーム代表:幡谷俊一郎
チーム監督:石川一郎
チーフエンジニア:山崎登
チーフメカニック:清水修
ドライバー:中山雄一