サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されたインディカー・シリーズ第2戦。24日に行われた決勝レースは、レース終盤のイエローコーションでトップに立ったコルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)がインディカー参戦3戦目で初優勝を飾った。
第2戦インディカー・クラシックは、終盤のイエローコーションが大きな波乱を起こし新たなスターを誕生させた。
レースはポールポジションのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が大半をリード。パワーを追いかけるのはアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)とルーキーのハータ。
レース終盤、ハータはパワーとロッシのペースに着いていけず、43周目終わりで先に最後のピットインへと向かう。
ここでマーカス・エリクソン(アロウ・シュミット・ピーターソン)と争っていたフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)が第19ターンで接触。ローゼンクヴィストはピットロードの入り口でストップし、セーフティカーが導入される。
まだピット作業を終えていなかったパワー、ロッシ、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は、思わぬかたちで優勝争いから脱落。さらにパワーはピットインの際にマシントラブルが発生。ピットアウトできず、そのままリタイアとなった。
インディカー・クラシックでは、ポール・トゥ・ウインに10万ドルの特別ボーナスが用意されおり、完璧なレースをしていたパワーには泣きっ面に蜂となってしまった。
リーダーはハータ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、パトリシオ・オワード(カーリン)、セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)の順で50周目にリスタート。残り11周のスプリントバトルとなったが、ハータがニューガーデンとの差を広げトップチェッカー。インディカー参戦3戦目の18歳が、グラハム・レイホールが持つ19歳と93日の記録を更新し、インディカー史上最年少優勝を果たした。
2位はニューガーデン、3位はハンター-レイが入った。予選14番手から決勝レースに挑んだ佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は7位フィニッシュとなった。