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ヒカキン×デカキン、YouTube史に残る共演 “本家”が語る「これまで会わなかった理由」に感動広がる

2019年03月24日 19:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 人気YouTuberのヒカキンが3月24日、『ヒカキン×デカキンついに会う!初対面でデカキンさんにドッキリしたら号泣www【感動】』と題した動画を公開した。


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 ヒカキンはもはや言うに及ばず、日本一のYouTuberだ。そのモノマネで大ブレイクしたデカキンは、いまやひとり立ちして大きな人気を獲得している。「デカキン」という名前の通り、顔のパーツはヒカキンにそっくりだがふくよかな体型で、元芸人というキャリアからくる鋭いツッコミと、憎めないポンコツキャラで、多くのクリエイターやファンに愛されている。


 そんなデカキンは年々、ヒカキンへのリスペクトの気持ちを高めていた。盟友・ワタナベマホトの動画で何度も「ヒカキンに会える」というドッキリにかけられてきたが、その際にも、本人に会えると想像しただけで涙を流すほど。それも、無邪気に感謝するというより、「自分がしてきたことで、少しでも迷惑がかかっていないか」と心配しており、ファンも「会えるわけないだろ」とイジりながら、いつか対面できる日が来ることを願っていた。


 そして今回の動画で、夢が叶うことになる。いつものように「ヒカキンに会える」と言って、ワタナベマホトが仲間たちと生活する「仲間家」にデカキンを呼び出し、ヒカキンを模したマスクを着用したマホトが「ブンブン、ハローユーチューブ」というお決まりのセリフを言う、というドッキリーーと見せかけて、後ろから本当にヒカキンが登場するという、二重ドッキリだ。


 半信半疑のデカキンは、なんと30分遅刻して到着。「今日はお前にとってどんな日だと思ってんだよ!」と説教モードのマホトに、「デカキンの最終回だ」と意気込みを語りながら、まだ信じ切ってはいない様子だ。ただ、「会ったら最初に何を伝えたいか」と聞かれると、これまで繰り返してきたように「迷惑をかけたときがなかったかどうかを聞きたい」と、真摯に答えるデカキン。そして、そのときが迫る。


 目隠しをされ、所定の位置に立たされたデカキン。カウントダウンの後に目隠しを外すと、目の前にはヒカキンマスクのマホトの姿がある。「いままで(のドッキリ)で一番ショボいじゃん!」と正しく突っ込むデカキンに、マホトはいつもの通り「(ヒカキンが)来るわけないだろ!」と笑う。「ぱふぱふチャンネル」というコンビ名も作り、コラボを重ねてきた2人の息の合った(?)掛け合いが続くなか、ついに後ろからヒカキンが登場した。


 「えええーー!!」と絶叫し、ヒカキンから「はじめまして!」と握手を求められると同時に、デカキンは大号泣。思わずハグをしたヒカキンは、「デカい!」と楽しそうだ。


 その後は3人でトークを展開。デカキンが現在のYouTubeチャンネルを立ち上げたのは、2014年のこと。ヒカキンはその初期から動画をチェックしており、「いまもそうだけれど、YouTuberでモノマネされる人ってほぼいなくて、『モノマネされるくらいになれたんだ』っていうことで、うれしかったんですよ」と優しく言葉をかける。そして、デカキンの人気も高まってきたなかで、なぜここまで会わなかったのか、という疑問については、「人づてで、モノマネタレントさんが(本人に)会っちゃうと、ゴールになっちゃうから、会わないほうが彼にとっていいと思います、とすごい言われていて」と、その真意を明かしていた。しかし、昨年の夏には「そろそろ会ってもいいんじゃないか」「会いたい」と思うようになり、今回スケジュールが合ったことで、YouTube界にとって歴史的な瞬間が訪れたというわけだ。


 デカキンは、ヒカキンへの感謝の言葉を惜しまない。芸人として活動するも、ネットカフェの倉庫に住み、何もなかった時代から、YouTubeでブレイク。父親の死に目には会えなかったが、その直前に仕送りができるようになり、「最後の最後に恩返しができたのは、本当にヒカキンさんのおかげだったので」と、涙ながらに語っていた。


 デカキンの「迷惑がかかっていないか」という心配をよそに、ヒカキンは「僕がオワコンになったら、その真似をしているデカキンさんも終わってしまう」という、いい意味のプレッシャーになっていると語る。「○○キン」というYouTuberは数多く存在するが、そのパイオニアとして頑張ってほしい、というお墨付きまで与えていた。


 YouTuberというカルチャーをよく知らない人にとっては、「歴史的」というのは大げさに聞こえるかもしれないが、多くの人に愛される才能を持ちながら、お笑い芸人としてその力を発揮できず、新たな道で花を咲かせたひとりの男の物語と、日本一のYouTuber・ヒカキンが見せた懐の広さは、大きな感動を呼んでいる。過激でも、人を傷つけるものでもない、誰もが幸せになれるドッキリ動画をぜひチェックしていただきたい。


(橋川良寛)