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VLNニュル耐久シリーズ開幕。ローヴェの99号車BMWが優勝。日本勢もきっちり完走果たす

2019年03月24日 17:11  AUTOSPORT web

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2019年VLN1のスタートシーン
VLNニュルブルクリンク耐久シリーズ第1戦・ADACウェストファーレンファートは3月23日、予選と決勝が行われ、ローヴェ・レーシングのニッキー・キャツバーグ/マルコ・ウィットマン/ジョン・エドワース組BMW M6 GT3が優勝。マンタイ・レーシングのフレデリック・マコヴィッキ/パトリック・ピレ組ポルシェ911 GT3 Rが2位となった。日本勢もほぼ完走を果たしている。

 世界でも最も過酷と言われるニュルブルクリンクのグランプリコースと北コース(ノルドシュライフェ)を組み合わせたコースで争われるVLNニュル耐久シリーズは、シリーズ序盤戦は6月のニュルブルクリンク24時間に向けた“前哨戦”の意味合いも強く、日本からも数多くのチームやドライバーが参戦する。

 3月23日に予選・決勝が行われる予定だった第1戦だが、あいにく当日は朝から深い霧が垂れ込め、スケジュールがディレイしてしまうことに。ただ、その後霧は晴れ、予選と決勝が行われた。

 予選では、フィリッピ・デ・コナー/トム・ブロンクビスト/ミケル・ジェンセン組ローヴェ・レーシングの98号車BMWがポールを獲得。コンラッド・モータースポーツの7号車ランボルギーニ・ウラカンGT3、マンフィルター・チームHTPモータースポーツの48号車メルセデスAMG GT3が続いた。

 迎えた決勝では、アクシデントが多く、速度を制限するコード60が数多く出される展開となるが、荒れたレースを勝ち抜いたのはローヴェの99号車BMW。マンタイの912号車ポルシェが2位、ポールだった98号車BMWは3位となった。4位にはファルケン・モータースポーツの4号車ポルシェがつけ、フライカデッリ・レーシングの31号車ポルシェが5位となった。

 日本勢では、2019年のニュルブルクリンク24時間参戦に向け、KONDO Racingのトム・コロネル/松田次生/藤井誠暢/高星明誠組ニッサンGT-RニスモGT3がSP9クラスに挑戦。予選では23番手と、ドイツ車や地元チームが強力なVLNで上々のグリッドを獲得すると、決勝でもドライバー全員がノーミスでフィニッシュ。クラス18位、総合23位でニュルでの初レースを終えた。同じくニッサンGT-RニスモGT3で参戦したKCMGは、24時間に向けたセットアップに取り組み、予選26番手・総合112位で完走している。

 TOYOTA GAZOO Racingからは、レクサスLCを駆り蒲生尚弥/大嶋和也/石浦宏明組がSP-PROクラスに参戦。予選は総合54番手、決勝は総合25位でフィニッシュ。石浦はSP3クラスのトヨタ86にもダブルエントリーしており、こちらは佐々木雅弘と組んでクラス7位/総合105位でフィニッシュした。

 また、トヨタ86で参戦した塚本奈々美/朝日ターボ組がクラス4位/総合97位でフィニッシュ。ライセンス取得のためポルシェ・ケイマンで参戦したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラも総合78位で完走を果たしている。