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インディカー第2戦COTA:パワーが渾身のアタックで連続ポール。琢磨はまたしても不運に

2019年03月24日 09:51  AUTOSPORT web

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開幕戦に引き続き、通算56回目のポールポジションを獲得したウィル・パワー
インディカー・シリーズ第2戦インディカー・クラシックがサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催。23日に行われた予選は、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)が2戦連続でポールポジションを獲得した。

 佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は、Q1で敗退となり予選14番手から決勝レースに挑む。

 午前中に行われたプラクティスでは、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がひとり1分46秒台に入るタイムを記録しトップ。フェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)は2番手に入り予選に向けて順調な仕上がりをみせる。

 ふたつのグループに分かれ上位6台が次のセッションへと進むQ1。グループ1は、セッション終盤にジャック・ハーベイ(マイヤー・シャンク・レーシング)がスピンを喫し赤旗終了。スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)がトップ、ローゼンクヴィストが2番手、サンティーノ・フェルッチ(デイル・コイン)、コルトン・ハータ(ハーディング・スタインブレナー・レーシング)、パトリシオ・オワード(カーリン)とルーキーたちがQ2への切符を手に入れた。

 グループ2もトニー・カナーン(AJフォイト)のスピンで終了。ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がトップ。パワー、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)と続き、琢磨はロッシのタイムに届かず7番手でQ1敗退となった。


 Q2で速さを見せたのは期待のルーキー、ローゼンクヴィスト。ロッシが2番手、3番手には公式テストでトップのハータが入り、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、パワー、ディクソンとベテラン勢が続いた。

 ルーキーの初ポールにも期待がかかったが、ポールポジションを決めるファストシックスで速さを見せたのはスピードスターのパワーだった。

 ラストアタックで1分46秒0177を記録。ロッシのタイムを0.15秒上回り、開幕戦に引き続き、通算56回目のポールポジションを獲得した。

「ファストシックスでポールを獲得できる唯一のチャンスは、1周の燃料とユーズドタイヤでアタックし、それを2回行うことだった。そして、それをやり遂げ、成果を上げることができた」とパワー。


 ロッシが2番手、ハンター-レイが3番手とアンドレッティ・オートスポートが続き、ハータは4番手と躍進した。

「レッドタイヤでは、週末を通してずっと良かった、予選でもQ1では2番目、Q2でもトップだった。でも最後は必よなグリップを得ることができなかった。かなりポジティブな1日だったし、いいスピードが出せたよ」と5番手になったローゼンクヴィスト。


 佐藤琢磨は、Q1敗退で14番手。レッドタイヤでのアタックが赤旗と重なりタイムを更新することができなかったのが敗因となった。

「不運な予選セッションでした。プラクティスセッションはかなりポジティブで、いい進歩を遂げることができました。ブラックタイヤでの初アタックは3番手でしたし、いいペースを持っていると感じました」

「そしてレッドタイヤでアタックしようとしましたが、僕たちの前でスピンし、レッドタイヤでアタックすることができませんでした。残念ですね」と琢磨。ロングランのペースには自信を持っており、決勝レースでの巻き返しに期待がかかる。