3月20日(水)に、2020年に開催予定のF1ベトナムGP主催者がハノイ市人民委員会およびFIAのジャン・トッド会長と共同で、新たに設営されるサーキットの起工式を執り行った。
F1初開催となるベトナムでは、現在ハノイ市郊外のナムトゥリエム区で、著名なF1サーキットデザイナーであるヘルマン・ティルケの設計によって全長約5.6kmにもなるコースの建設が進められている。
トッドはハノイ市のこれまでの成果を称賛し、2020年の画期的なイベントがベトナムにおけるモータースポーツへの興味を喚起するだけでなく、東南アジア諸国から新世代のドライバーたちが生まれてくるための起爆剤となることを望んでいると述べ、さらに以下のように続けた。
「ベトナムGPの開催は、ベトナムや周辺地域でモータースポーツの振興を図る上で、素晴らしいことだ」
「このコースが今後、カートレースやドリフト競技を行える施設としてさらに整備されることを、心から願っている」
「ベトナムにはモータースポーツへの情熱を持っている若者が多い。だからこそなるべく早期に、モータースポーツの新たなカテゴリーにも対応させていくことが非常に重要だ」
ベトナムGP主催者のビングループは、F1の商業権を保有するリバティ・メディアと複数年のF1開催契約を結んでおり、マレーシアの離脱によって生じたF1カレンダーの空白を埋めるとともに、シンガポールのようにグランプリを成長させることを目指している。