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ル・マン24時間のエントリーに一部変更。2010、16年王者デュマ擁するLMP2チームが参戦へ

2019年03月22日 14:01  AUTOSPORT web

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ELMSのLMP2クラスを戦うデュケイン・エンジニアリングのオレカ07・ギブソン
3月21日、ACOフランス西部自動車クラブは6月15~16日にフランス・ル・マンで行われる第87回ル・マン24時間のエントリーリストを更新。スピリット・オブ・レースの55号車フェラーリ488 GTEに代わり、デュケイン・エンジニアリングが同大会に出場すると発表した。

 ACOは今月1日、WEC世界耐久選手権の2018/2019年シーズン最終戦として開催される、2019年ル・マン24時間の暫定エントリーリストを示し、フルグリッド60台の出走車と、10のリザーブチームを明らかにしていた。

 今回、そのリストの中からダンカン・キャメロンとアーロン・スコットが参戦するとされていたLM-GTEアマクラスのスピリット・オブ・レース、55号車フェラーリ488 GTEのエントリーが取り消されることに。これによりリザーブ第1枠に名を連ねていたデュケイン・エンジニアリングが、欠場するGTチームの代役として世界三大レースのひとつに出場するチャンスを得ている。

 フランスに籍を置くデュケイン・エンジニアリングは地元マニュファクチャラーのオレカが製作するシャシーを用い、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズを戦うLMP2チームだ。

 ル・マンでもLMP2クラスを戦うチームのドライバーラインアップは、ポルシェワークスドライバーで、2010年と2016年のオーバーオールウイナーであるロマン・デュマをはじめ、ピエール・ラグ、ニコラス・ジャミンという3名のフレンチマンとなることが明らかにされている。

「僕たちは皆、アレス村の隣人であり(チームマネージャー)のヤン(・ベロム)をよく知っている。彼のチームに加わるというアイディアをとても気に入っている」と語ったデュマ。

「実はこれまで、ヤンとちゃんと会う機会がなかったのだけど、彼のことはよく聞いているよ」

「僕たちは良いパッケージを持っていると思う。そして今から約4カ月、一緒に仕事を進める時間がある。僕はLMP1とGTクラスではル・マンのウイナーになっているけど、LMP2ではまだ勝っていないんだ」

 そんな元ル・マン王者のチーム加入をベロム氏は喜ぶ。

「20年前にプロとしてのキャリアをスタートさせて以来、ル・マン24時間に出場することは私の夢だった」

「我々のチームに加わったピエール(・ラグ)、ニコラス(・ジャミン)、ロマン(・デュマ)という3名のドライバーたちは、これ以上望めないと言っていい布陣であり、とてもハッピーだよ」

「特にロマンが入ってくれたことにはとても感謝している。彼は彼自身が持つ多くの経験を我々のチームにもたらしてくれるだろう」

■女性ドライバーで参戦目指したマイヤー・シャンク・レーシングが撤退

 今回のエントリーリスト更新によって、2019年ル・マン24時間に並ぶLMP2マシンは18台となった。一方、3人の日本人ドライバーも参戦するLM-GTEアマクラスは17台に減少した。

 また、全10チームがアナウンスされていたリザーブリストも全8チームに減少している。これは本戦への出場が決まったデュケイン・エンジニアリングに加えて、女性ドライバーを3名起用するとしていたマイヤー・シャンク・レーシングが、同リストから抜けたためだ。