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恋愛シミュレーションゲーム『NEWSに恋して』没入感の理由は? リリース1周年を機に考察

2019年03月22日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

 一本の間違い電話から、アイドルとの恋が始まる――。アイドルグループ・NEWSのメンバーとの恋愛が楽しめる恋愛シミュレーションゲーム『NEWSに恋して』。リリースからもうすぐ1年が経過するが、続編が追加されるなどゲーム人気は衰え知らず。そこで改めて『NEWSに恋して』の魅力を探ってみたいと思う。


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・胸キュンの連続『NEWSに恋して』の仕掛け


 主人公は普通のOL。偶然の重なりを経て、NEWSのメンバーと出会い、少しずつ交流を深めていく。主人公はもちろん、プレイヤーである私。登録した名前で呼んでくれるので、本名で登録することで現実味が増す。性格はちょっぴり控えめで、社会人として芸能人との距離感を保っているところもリアルだ。


 ストーリーチケットは一日5枚が無料で発行され、翌日に復活する。もちろん、課金してチケットを購入すればどんどん先に進むことができる。


 いくつもの偶然が重なりながら、テレビに映るメンバーを自宅で観ている自分、というフィールドの違いをベースに、共通の知り合いを通して少しずつ距離を縮めていく。


 アイドルと知り合いになれた! という高揚感もありながら、それでも相手に迷惑がかかってはいけないと気持ちをセーブ。しかし、彼の言葉一つ一つに、あれ?もしかして……。と回数を重ねるごとに、頭の中は彼のことでいっぱいに。心の揺れが丁寧に描かれながら、物語はじわじわと進行していく。


 シーンに応じた表情、勘違いしてしまいそうな言葉のチョイスと、ゲームとはわかりつつもドキドキが止まらない。物語の続きが気になって翌日まで待てない……。課金してしまうやないかーい! というユーザーも少なくないはずだ。


 また、本編とは別の期間限定のストーリーイベントもあり、戦隊ヒーローの中の人だったというちょっぴり不思議な設定もゲームらしくて楽しい。アバターの洋服やアイテムも、かわいい物が多く、リアルさとゲーム感が入り混じった世界が広がる。


・没入感の理由はボイスと細かい設定


 ゲーム内で使用されている画像やボイスは、全て撮り下ろしというだけに没入感がすごい。また、メンバーの特徴を捉えた細かい設定が敷かれているのでより臨場感がある。


 例えば、ファッション好きとして知られる増田貴久ならば、ゲーム内でも衣装やファッションについての話題が度々登場する。メンバーが揃えば、「こだわりが強い」とツッコミが入るなど、普段コンサートや番組で目にしているやりとりがゲーム内でも展開されているのだ。


 MYPAGEに戻れば「お疲れさま」とか「大好きだよ」と設定したボイスで迎えてくれるのもうれしい。現在は「1stAnniversary」としてKISSシチュエーションボイスが登場。本人の声で甘いセリフを独り占めできて、悩みも疲れもこのボイス一つで吹っ飛ぶのでお薦めだ。同アプリを体験していると、NEWSが出演していた『変ラボ』(日本テレビ系)での企画「究極の胸キュン行為の開発」で増田がみせた“オスの増田”を思い出した。


 シーズンごとのガチャも魅力で、現在開催中のガチャのテーマはお花見。それも昼間ではなく夜桜。NEWSの楽曲「KAGUYA」を想像させるシチュエーションで、改めてMVを観たくなる。


 現実離れしてない設定が、これまでの楽曲や番組でのシーンとリンクするのでNEWSがもっと恋しくなる。もはやリアルな恋愛なんてどうでもよくなってしまうほどだ。


 心にあま~い爪痕を残す『NEWSに恋して』。ストーリーの進行と共に妄想を大暴走させて楽しんで!(柚月裕実)