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愛美×相羽あいな× Raychellが語る、『バンドリ』から生まれた三者三様のサクセスストーリー

2019年03月21日 22:41  リアルサウンド

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 1月からアニメ『BanG Dream! 2nd Season』の放送がスタートし、声優陣がバンドを組んでライブを行なう“リアルライブ”では、日本武道館で3日間にわたって開催された『BanG Dream! 7th☆LIVE』を成功のうちに終えた『BanG Dream!』シリーズ。その『7th☆LIVE』に出演したPoppin’Party、Roselia、RAISE A SUILENの3バンドは、5月以降より大規模な会場でのライブ予定を発表し、中にはシリーズ初の対バン形式のドーム公演も含まれている。 


参考:中村航が語る、Poppin’Partyの歌詞に刻まれた“成長の足跡”「十年、二十年と走り切ってほしい」


 今回はシリーズがより大きな場所へと向かいつつあるタイミングで、リアルライブを支える3バンドのボーカリスト、Poppin’Partyの愛美(戸山香澄役)と、Roseliaの相羽あいな(湊友希那役)、RAISE A SUILENのRaychell(レイヤ役)の鼎談が実現。各バンドのこれまでとこれからについて、今の『BanG Dream!』の魅力について聞いた。(杉山 仁)


■これまでの集大成を見せた『BanG Dream! 7th☆LIVE』


――日本武道館で行なわれた『BanG Dream! 7th☆LIVE』は、3日間にわたって今の『BanG Dream!』シリーズのリアルバンドが集結する機会になっていましたね。みなさんにとってはそれぞれ、どんなライブになったと思っていますか?


相羽あいな:今回はアニメ『BanG Dream! 2nd Season』の放送中のライブだったので、「キャラクターとのリンクの中で何ができるだろう?」ということを心がけていました。特に「最後はキャラクターとして帰っていく」ことは絶対にやりたかったので、それが出来てよかったです。それに、Roseliaは今のメンバーで単独公演を行うことは初めてだったので、その想いが爆発したライブになりました。今まで積み重ねてきたことと新しいことが、すべて合わさったライブだったのかな、と思います。


――2018年にメンバーチェンジを経験して以降のRoseliaにとって、節目になるようなライブだったんですね。愛美さんは今回、Roseliaのライブも観ることができたそうですね?


愛美:はい、3日間全通しました(笑)。


相羽:それもあって、3日目のPoppin’Partyのライブで、あいみんが「(武道館の360°ステージは立ち位置が複雑なため)私も迷子になっちゃう。これじゃあいあいみたい」と言ってくれて、そこでお客さんが盛り上がったのも、3DAYSならではでした(笑)。


――出演日は違ってもそれぞれのライブは繋がっていて、まさに「みなさんで『BanG Dream!』の3日間を作っていった」のかもしれません。


相羽:そうですね。ずっと立ちたいと話していた日本武道館公演をできるなんて、正直、初日はドキドキでした。だけど「次の日に繋げられるライブがしたい」と思っていたし、Roseliaだけでライブをするわけではなくて、次の日にバトンを渡していけたことが素敵だなと感じました。


――アニメ『BanG Dream!』の1st SeasonはPoppin’Partyを中心にした物語でしたが、現在放送中の『BanG Dream! 2nd Season』では様々なバンド同士の関係が描かれているので、その雰囲気にも通じる部分がありますね。


Raychell:そうですね。2日目に出演した私たちRAISE A SUILENが、このバンドとして2回目の単独ライブを日本武道館のような場所で迎えられたことも、Poppin’PartyやRoseliaのみなさんがこれまで積み重ねてきてくださったからこそだと思います。そのうえで、私たちは前回のライブ『Brave New World』(両国国技館で開催)で自分たちの世界を生み出して、今回の『Genesis』(=創世記)では「その世界を楽しんでいただこう」と思っていました。私たちはもともとTHE THIRD(仮)として『BanG Dream!』シリーズのバックバンドからはじまって。今回もゲストの方々を迎えましたが、出てくださった方々はそれぞれパフォーマンスの魅せ方も違って、1日で異なる5バンドを楽しめるようなライブになりました。Roseliaが1日目を熱く盛り上げてくださったのを受けて、Poppin’Partyにしっかりとバトンを渡せたかな、と思います。


愛美:RASはパフォーマンスがすでに完成されていて、演奏もばっちりで、『BanG Dream!』の新時代というか、シリーズがもう一歩先に向かっていくような予感がしました。しかも、ライブはノンストップでしたよね?


相羽:そこなの(笑)。


Raychell:RAISE A SUILENの場合はヘッドバンギングすることも多いですし、興奮状態がずっと続いているような感じでした。


愛美:Poppin’Partyは、RoseliaとRASにバトンを繋いでいただいて。2組ともかっこいいバンドなので、準備段階ではプレッシャーも感じました。2組のライブを引き継いで「さぁポピパはどう出る?!」ということを、お客さんも期待してくれていたと思いますし。でも……ポピパは“かっこいいライブ”は出来ないんですよ。私たちには可愛い曲もポップな曲もあって、その全部がポピパなので、準備を進める中で「どうやってもポピパらしいライブにしかならないぞ」と気づいて。


 それなら、「私たちは全力でPoppin’Partyをやろう」と思いました。みなさん全然タイプが違うから、「私たちは自分たちのカラーを追求すればいい」と思えるようになったんです。今回のライブでは3日間でそれぞれにバンドのカラーが出たらいいなと思っていましたし、観に来てくれた人たちも、それを受け取ってくれたんじゃないかと思います。普通、同じシリーズのバンドなら、もっと共通点があってもおかしくないと思うんです。でも、『BanG Dream!』は色んな人が集まって生まれる“バンド”ということもあって、ライブひとつとっても、それぞれ全然違うものになっていますよね。


相羽:私もそのことを考えていたんですけど、最近思うのは、それぞれがチームで分かれているからこそなのかな、ということです。今ここに3人それぞれ別の考え方があるように、それぞれのバンドごとにチームがあって、そのチームごとにたくさんのアイディアを重ね合うからこそ、完成形が全然違ってくるのかな、と。実際、今回Poppin’Partyのライブを観させてもらって「なるほど!」と思いましたし、それぞれの違いが今、すごくいい形でかみ合っている気がします。


■「あいみんの声は笑顔で泣かせにくるタイプ」(相羽)


――音楽性が違うのはもちろんですが、たとえばPoppin’Partyのみなさんは“全員で一緒に前に出ていく”雰囲気が魅力的ですし、Roseliaはみなさんテクニカルな演奏をしつつも、相羽さん演じる“友希那を中心にしたバンド”ということが意識されている雰囲気があって……。一方で、RAISE A SUILENのみなさんは、Raychellさんと夏芽さんがどっしりと構えて、他の3人が自由に暴れている印象で。各バンドのカラーは、本当に全然違いますよね。


愛美:確かに! (Raychellに)どうですか?


Raychell:RASの場合は夏芽が曲の締め方を考えてくれたり、パフォーマンスはある程度私がアイデアを出しているんですけど、(小原)莉子ちゃんや(倉知)玲鳳ちゃん、つむつむ(紡木吏佐)が本当に自由に暴れてくれるので、そこが魅力に繋がっていると思います。RASの楽曲って、私の声がしっかりしている中でコーラスがすごく可愛いというギャップも魅力のひとつですけど、それに加えて、ライブでは私と夏芽以外の3人が、「そんなに動かなくていいよ!」「そこまで出なくていいよ!」というところまで、あの3人は出て行くので(笑)。今となっては、それがRASのライブの魅力になっていると思います。


愛美:きっと、夏芽さんとRaychellさんがどっしり構えてくれるから、3人が自由にできるんでしょうね。その結果、「より魅力的なものへ……!」となっていくのを感じます。


Raychell:逆に、私がPoppin’Partyを見ていて思うのは……『BanG Dream!』になくてはならない、キラキラドキドキした青春や夢や希望が詰まっているということで。自分の青春時代にも重なりますし、曲とメロディのリンクがよくて、一曲一曲がすごく沁みるんです。香澄ちゃんたちが「何のために歌うのか」というストーリーが曲の中にも入っていますしね。


――Poppin’Partyの曲は、明るい曲なのに感動して泣けてくる瞬間がありますよね。


相羽:そうですよね。あいみんの声って、笑顔で泣かせにくるタイプの声だと思うんですよ。「何であいみんは笑顔なのに、私は泣いているんだろう……」って、いつも思います。


Raychell:素敵。


相羽:Poppin’Partyは歌詞でも、辛いことや悲しいことを、そのまま歌わないですよね。こう言うと「変だ」って言われるんですけど、私、Poppin’Partyのライブでは序盤から泣いてしまうんですよ(笑)。


愛美:どこで?(笑)。


相羽:『7th☆LIVE』だと、(当日の観客を映した映像をバックにキャラクターが喋る)ボイスパートからライブがはじまったじゃないですか。そこで「ポピパのみんながいる!」と思っていたら、その後あいみんたちがひとりひとりステージに出てきて、その時点で泣いた……。


愛美:(笑)。ポピパは、それぞれのメンバーに“できないこと”が多いんです。ひとりひとりができないから、みんなで補って、支え合っていて。そんな風にお互いの弱さを認め合って、自分に出来ることを頑張る5人なので、それで一緒に歩んでいるような感じを持ってもらえるのかもしれないです。あと、必ず毎回のライブで成長を感じてもらえている気もしていて、一番等身大に近いリアルバンドだとも思っています。みんな完璧じゃないけど、みんなでだったら夢を叶えられるような、そんなバンドだと思うんです。


■「香澄が“愛美”自身の可能性も広げてくれる」(愛美)


――Roseliaはどうでしょう?


相羽:Roseliaはもともと「友希那がはじめたバンド」という経緯があるので、それをみんながどこかで考えてくれている結果、“友希那を中心にしたバンド”というイメージに見えるのかな、と思いました。私たちの場合、それぞれ自由にやっている部分もありつつ、同時に「どうすれば全体として綺麗に見えるか」ということを、みんなが考えてくれていて。みんなで集まってバンドの話をすると、それぞれの意見がリンクする瞬間があるんですよ。ただ、相羽あいなとしてはみんなにいじられていますし(笑)、「Determination Symphony」は(工藤晴香演じる氷川)紗夜がメインだし、「陽だまりロードナイト」は友希那が歌っているけれども(中島由貴演じる今井)リサがメインだし。どうしたらその人の曲として見せられるのか、ということも考えています。その上で、キメるポイントは徹底していて、バンドの世界観を大切にしたいという気持ちがあるから、そんな風に見えるのかもしれないですね。


――では、他にもお互いに違いを感じるところというと?


愛美:MC! MC!


Raychell:確かに全然違いますよね(笑)。


相羽:全然違います(笑)。


――『7th☆LIVE』では1日目の途中、相羽さんが「友希那……友希那……」と役に入っていく瞬間もありました。


愛美:友希那ちゃんを降ろす作業(笑)。


相羽:いや、でもRoseliaの場合、最後までキャラクターとしてライブをしようとしているので、そうなることは本意ではなかったんですよ……! 初めてPoppin’Partyのライブにサプライズ出演させていただいたときは3曲でしたけど、本格的にライブをやりはじめてから、途中でふと相羽あいなが出てくる瞬間があって。最初は「これは大きなミスだ」と思って反省しましたし、苦しかったりもしました。でも、むしろそれが「好評だったよ」という話を聞いて、「こういう形もあるのかな」と気づかされたんです。ただ、最近は相羽の割合が増えてきているので、次のライブは抑えめでいこうと思っています。


――そういうところも『BanG Dream!』のリアルライブならではですよね。キャラクターと演じているキャストの方とが、ひとつになっていく雰囲気があると言いますか。


愛美:そうですね。実際、私も香澄にすごく引っ張られているんですよ。最初は香澄としての私を観に来てくれる方のために、私自身も意識的に元気に振舞っていた部分があって。でも、最近はそれが自然なことになりました。香澄のおかげでみんなと喋れるし、香澄がいてくれるから明るくなることも増えて、それがいつの間にか私にとって自然な状態になってきて――。ポピパのみんなとの普段の会話も、最近は(香澄たちが通う)花女の女子高生のガールズトークのような雰囲気なので、「これは4年間一緒に歩んできたからこそだな」「これがポピパの良さだな」と感じます。それを自分自身噛みしめているし、キャラクターとリアルライブがリンクしたような気がしました。


Raychell:まさに『BanG Dream!』ですね。


愛美:そうですね。香澄がいてくれることで、愛美自身の可能性も広げてくれているのかな、と思います。自分が言わないようなことや、普段は言えないような素直な気持ちも、香澄のフィルターを通してなら言えるから、「すごく楽しいんだろうな」って。


■「ベースを触っていなかったらRASには繋がっていない」(Raychell)


――リアルライブでも様々なバンドが増えたことで、刺激を受ける面はありますか?


相羽:Roseliaの場合、もともと“本格的な技巧派バンド”として登場したこともあって、ミュージシャンとしてもキャリアを積んできた方々が多いRASが出てきたときに、本格派バンドとしての自分たちについて改めて考えました。でもそのとき、友希那や紗夜だったら「もっと頑張れよ」って言うだろうな、と思ったんです。そこで課題が見えたことで、逆に加速できるエンジンがついたように感じました。2バンドに影響を受けて、そういう気持ちがメンバー全員に芽生えたことは、すごく大きかったと思います。


――愛美さんはこの間の武道館で「私たち、上手くなったと思うんです」とMCしていましたが、Poppin’Partyのみなさんも、演奏がものすごく上手くなっていますよね。それぞれのバンドがお互いに刺激を受けながら進化しているような雰囲気を感じます。


愛美:実際私たち、昔と比べたら上手くなったと思うんです! もちろん、上を見れば本当にたくさん上手い方がいますけど、ポピパとしては以前に比べて演奏が確実に上手くなっていると思いますし、「もっと上手くならなきゃ」という話もみんなでよくしていて。そういう気持ちがあれば「きっと大丈夫」と思っています。『 7th☆LIVE』の公演中に流れたインタビューでもお話しましたけど、1度目の武道館のときは、本当に必死だったんです。でも今回は、無理に意識しなくても、自然にあの頃との違いを感じました。


 たとえばMCでも、今回はテーマだけ決めて、基本的にフリートークにしていて。それって、いままでは出来なかったことなんですよ。でも、この1~2年でメンバーの距離が縮まったこともあって、事前に決めなくてもみんなでお喋りできるようになりました。私はそれが、すごく嬉しくて。ライブが進むごとに、どんどん楽しくなっていくようなライブでした。1度目の頃と比べてもメンバーへの信頼感が増していて、本当に変わったような気がします。


――そのきっかけになった出来事は思いつきますか? みなさんそれぞれ、今の自分のバンドに繋がったと思うターニングポイントがあれば教えてもらえると嬉しいです。


愛美:ポピパだと、私が思うのは『バンドリ!ポッピンラジオ!』です。私は最初、「リーダーとして頑張らなきゃ」と肩に力を入れていたんですけど、あるとき「あまり肩肘張らない方がいいのかな」と思ったんです。私が一番年上でリーダーなので「その私が緊張していたら、みんなも気を遣うのでは?」と思って、それなら「全力でありのままでいよう」って。それを最初に試したのが『ポピラジ』でした。まずはお喋りでみんなに甘えることにしたんですよ(笑)。最近はもう、『ポピラジ』ではありのままの姿をお見せしていますし、そこからみんなとの距離も、ぐっと近くなった気がします。


――それが今のバンドの雰囲気にも繋がっているんですね。RASはどうでしょう?


Raychell:個人的なことでもいいなら、私の場合はもともとソロでシンガーとして活動していて、『カードファイト!! ヴァンガードG NEXT』のエンディングテーマを歌わせていただいて。そのときに、Poppin’Partyの大塚紗英ちゃんと夏芽と、3ピースで演奏したところを見た木谷(高明、バンドリ!プロジェクトの統括者)さんが「バックバンドをやらないか?」と声をかけてくださったことだと思います。そこからTHE THIRD(仮)がはじまって、RAISE A SUILENが生まれることになったので、私個人としては、あのときベースを持って歌ったことが、今のレイヤに繋がる瞬間だったのかな、と思います。


愛美:ベースはそれまでも弾いていたんですか?


Raychell:全然(笑)。遊びで弾く程度でした。私はもともとR&Bのバラードの歌い手だったんですけど、次第に歌う曲のテイストがEDMやロックに変わっていく中で、「リズム感がないから練習してくれ」と言って渡されたのが、ベースだったんです。そこでベースを触っていなかったら、RASには繋がっていないですよね。そう考えると感慨深いです。


――『BanG Dream! 2nd Season』では、大塚さん演じる(花園)たえが、Raychellさん演じるレイヤを「レイ」と呼んでいましたが、あの場面も感慨深かったのではないでしょうか?


Raychell:そうですね。私はもともと「Lay」として活動していた時期があって、今演じているレイヤさんの綴りは「Layer」なので、個人的にはとても嬉しかったです。


愛美:『BanG Dream!』のスタッフさんって、小ネタで感動させてきますよね。素敵!


相羽:私もターニングポイントとして思いつくことはたくさんあるんですけど……Roseliaの場合、やっぱり(現在の5人が初めてステージ上でともに演奏した)『Roselia Live「Vier」』かな、と思います。それまでも「ひとつひとつのステージを大切にしよう」と思ってやってきましたが、『Vier』はその覚悟が、みんなそれぞれ違っていたと思うんです。加入したばかりのゆっきーやのんちゃんは当然プレッシャーを感じていたはずですし、それを「みなさんに届ける」という覚悟は結成当初からいた3人ももちろん持っていました。その5人が集結し、元メンバー2人の思いも乗せて、今のRoseliaとして演奏できたのが、『Vier』だったのかな、と思います。


■『BanG Dream!』のこれから


――そして今後に向けては、各バンドそれぞれ大規模なライブの予定を発表していますね。


愛美:一番近いものだと、5月のPoppin’Partyのメットライフドーム公演ですね!


――シリーズ初のドーム公演で、SILENT SIRENとの対バン形式も初、しかも2DAYSということで、すごいことになりましたね。


愛美:はい(笑)。色々な「初」が詰まったライブですし、ゲストとしてRoseliaとRASにも出ていただくということで、正直想像がつかないんですけど、Poppin’PartyはずっとSILENT SIRENが好きだったので、まずはライブを間近で観られることが楽しみです。


相羽:予告動画ではあんなにバチバチしていたのに(笑)。


愛美:ビジュアルも曲も素敵な方たちなので、一緒にライブができて嬉しいです。ですが、これまで『BanG Dream!』のバンド同士で「カラーが違うよね」と言い合って個性を出してきましたけど、SILENT SIRENとポピパって、ポップな音でキラキラで、ちょっと似ているんです。「これはやばい」と思っています……。


相羽:どうしよう?


愛美:どうしよう(笑)。個性がぶつかり合ってしまう……!


Raychell:まさに「対バン」ですね。


愛美:『7th☆LIVE』でポピパらしさをしっかり手にできたと思うので、新しくステップアップできるチャンスだと思って、いいライブにしたいです!


――ポピパが先陣を切って、シリーズの外側へと出ていく機会にもなりますね。


愛美:責任重大です(笑)。でも、気負ったらダメになってしまうので、貴重な機会を楽しみたいと思います。そして次が……RASの神戸ワールド記念ホール!


Raychell:7月ですね。RAISE A SUILENにとって初の2DAYSで、関西でライブをするのも初なので、普段ライブに来られない方たちにも『BanG Dream!』を楽しんでもらいたいです。私たちの場合は「2DAYSを全力で暴れる」のがテーマで、DAY1とDAY2では見せ方も違うので、その辺りをどうしようかと、色々とアイディアを練っているところです。


相羽:Roseliaも今回は2DAYSで、しかも8月の富士急ハイランド・コニファーフォレストなので、熱い野外ライブにしたいですね。早くもライブのことを色々と考えはじめていますし、今からワクワクしています。(愛美に)夏の野外ってどうですか?


愛美:楽しいよ! 雨が降っても楽しい。


相羽:いかに自然を味方につけるかどうかも大切だと思うので、ちょっと天気と相談してきます。天気と会話できる力を身に付けよう……(笑)!


愛美:能力者(笑)。野外ライブでは日の光が自然の照明になって、時間によって徐々に表情を変えてくれると思うので、それも楽しみですよね。


――フェスやイベントでは国内外を含む様々な場所でライブをしてきたと思いますが、『BanG Dream!』シリーズの単独公演としては、都心や幕張近辺から出ていくのは今回のRoselia とRAISE A SUILENのライブが初めてのことだと思います。たとえば、愛美さんはキャストがひとりの状態から『BanG Dream!』シリーズを支えてきただけに、こうして規模が広がりつつある今の状況には、感慨深い気持ちもあるんじゃないでしょうか?


愛美:最初は本当にひとりだったので、何だか不思議な気持ちです。シリーズの真ん中にいさせていただいていることで、『バンドリ!TV』などでもMCを担当して、色んな女の子に会えて、色んな女の子の写真が撮れて……(笑)。そうやって、みんなが仲よくしてくれて。香澄のおかげで友達が増えて、私自身すごく嬉しく思っています。今ではリアルバンドのボーカリストも増えたことで、私が弱音を吐いたときも、あいあいやRaychellさんが優しい言葉をかけてくださるんです。バンドメンバーはもちろんですけど、同時にバンドの真ん中に立つものとして一緒に戦ってくれる仲間も出来たような気がしています。


相羽:それはきっと、あいみんがいい人だからだよ! 愛美さんが中心になって引っ張ってくれる姿を見て、私自身助けられますし、その背中がすごくかっこいいと思っています。


Raychell:愛美さんがいなかったらきっと、今の『BanG Dream!』はないですよね。


愛美:えーっ。あるある!!


相羽&Raychell:ないない!!


愛美:今はたくさんバンドが増えて、間口も広がっているので、色んな人に『BanG Dream!』を愛してもらえたら、とても嬉しいです。それぞれにタイプの違うバンドが揃っているので、きっと自分の好みのバンドを見つけられると思いますし。その結果、『BanG Dream!』シリーズがもっともっと大きくなってくれたら、嬉しく思っています!(杉山仁)