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「ウジョー」が2年ぶりに東京でショー開催、伊サルダリーニ社とのコラボアウター12型を製作

2019年03月21日 19:22  Fashionsnap.com

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SALDARINI CASHSMERE FLAKES BY UJOHのインスタレーションショーの様子 Image by: FASHIONSNAP.COM
西崎暢が手掛ける「ウジョー(Ujoh)」が2年ぶりに日本でインスタレーション形式のショーを開催した。今回はイタリアのファッションハウス サルダリーニ(SALDARINI)社と協業し、カプセルコレクション「サルダリーニ カシミヤフレークス バイ ウジョー(SALDARINI CASHSMERE FLAKES BY UJOH)」を製作。西崎は「ブランドを始めてから10年が経ち、ウジョーらしさを表現する素材探しをしていた。今回のプロジェクトで全く新しい素材を使ったコレクションを発表することができたのは良いタイミングだったと思う」と振り返った。

 ウジョーは2009年にスタート。パタンナー出身の西崎の解釈を通したカッティングやテーラリングの技術が生むクリーンなデザインやシルエットが評価を得ている。2016年秋冬シーズンでジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)の若手支援プロジェクトに選出されたことを機にミラノに進出。日本でのショー開催は2017年春夏シーズン以来。
 今回のコラボレーションは、サルダリーニ社が特許を持つカシミアを細かいフレーク状にした素材「カシミアフレークス」の認知度および価値向上のためのプロジェクトの一環。同素材は、時間の経過とともに柔らかさが増し、ダウンのボリューム感が損なわれにくくなっている。またグースダウンの代替として使用することを想定しており、動物愛護の倫理的側面にも配慮している。
 同プロジェクトでは、東京、ミラノ、パリの3都市それぞれのブランドとコラボし、2シーズン分のカプセルコレクションを発表。日本とミラノでの認知度があり、シンプルでクリーンなデザインを実現するテーラリングとカッティングの技術を有している点が魅力的だとし、ウジョーが選ばれた。 
 インスタレーションは、全12型のアウターを纏ったモデルが等間隔で並べられたボードの上に立つという演出。全てのアウターのキルティングの中綿にカシミアフレークスを採用しており、ウルトラスエードの表面に光沢を出した素材やウールとドッキングさせ、オーバーサイズながら首元をすっきりとさせるなど、素材の組み合わせやカッティングの技術でウジョーらしさを表現した。
■サルダリーニ カシミヤフレークス バイ ウジョー:2019年秋冬コレクション全ルック■ファッションウィークの最新情報:特設サイト