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「シロマ」6年ぶりのショーを渋谷の屋外で開催、クラシックな素材やモチーフと新しさを融合

2019年03月21日 17:42  Fashionsnap.com

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「シロマ」2019-20年秋冬コレクション Image by: FASHIONSNAP.COM
デザイナーの城間志保とディレクターの西家康隆が手掛ける「シロマ(SHIROMA)」が3月21日、6年ぶりとなるショーを東京で開催し、2019年秋冬コレクションを発表した。「渋谷ファッションウイーク」の一貫として行われ、同イベントのアンバサダーを務めるアーティストのチョーヒカルがモデルとして登場した。

 ショーは商業施設 渋谷ストリームの一階広場を会場に、通行人が注目するなか行われた。今シーズンは、植物やレースといったクラシックなモチーフや素材にいかに新しい要素をもたらすかが一つのポイントだったという。レースは、スポーツテイストを意識しブルーやマスタードといったカラーをチョイス。パーカやスカジャンにあしらわれた立体感のある植物の刺繍はヴィンテージのワッペンをイメージした一方で、スパンコールを散りばめフューチャリスティックな要素を追加した。このほかオーガンジーの表面にウレタン加工を施した透け素材は、ジャケットやドレスなど様々なルックに採用された。
 ショーで目を引いたのは、ビスチェや肘当て、ベルト、マジックテープ付きの巻きスカートなど、ドレスやアウターの上に重ねスタイリングにアクセントを加えた小物類。ここ数年は「着る服というよりも、アクセサリーやプロテクターのように"付ける"ピースを作る気分で、充実させている」(西家康隆)という。 
 2012年春夏シーズンに初めてショーを開催してから一時期は東京ファッションウィークの常連ブランドだったシロマ。今回6年ぶりのショー開催に至った経緯として西家は「2017年くらいからメディアの露出をはじめ、熱心に注目してくださるスタイリストや顧客の方がぐんと増えた実感がある。その中にはショーをやっていた時代を知らない方もいて、"若手ブランド"と見られることも少なくない。どこかのタイミングでショーという形式で(ブランドの世界観を)見せられたらと思っていた」と話した。
■シロマ:2019年秋冬コレクション全ルック■ファッションウィークの最新情報:特設サイト