フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットは、メルボルンでチームが示した相対的な弱点の真相を突き止めることを誓っており、期待外れのパフォーマンスは一度かぎりの例外であるべきだと主張した。
バルセロナで行なわれたプレシーズンテストでのフェラーリの実績は、オーストラリアGPを前に強さの前触れだと見られていた。しかし金曜日から日曜日まで、アルバートパークでのフェラーリのマシンは、まったくメルセデスにとっての脅威にはならなかった。
セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールは両者とも、週末を通して常にバランスの問題を訴えていたため、メルセデスF1代表のトト・ウォルフは、フェラーリは単にSF90の“スイートスポット”を見つけられなかったとのだと考えた。
「(メルボルンの)コンディションは明らかにバルセロナとは違う。滑らかな路面からバンピーになり、風もかなり強い。気温も高く、異なる気象条件だった」とビノットは語った。
「我々のマシンのパフォーマンスに影響を及ぼした外的要因は確かにあった」
「トトはどうやらよく理解しているようだ。彼が言ったように我々は、もしそれをウインドウと呼べるのなら、適切なウインドウや、マシンの正しいバランスを探り出すことができなかったのだ」
「そのことを我々は理解する必要がある。ひとつだけ確かなのは、これが我々のマシンの真のポテンシャルではないということだ」
「より大きなポテンシャルがあることは間違いない。だが週末を通してそれを有効に活かすことができなかったのだ」
フェラーリは問題をマラネロに持ち帰って詳細な調査を行ない、メルボルンでのパフォーマンス不振を一度限りのものにすると、ビノットは語った。
「バランスとセットアップに問題が起きたら、週末を通してその状況に対処し改善しようと望むものだ」とビノットは語った。
「そうすることができなかった。すべてのデータを持ち帰り、分析する必要がある」
「この不振はシーズンを通してひとつの例外に留めるべきだ。だがそれは良い教訓になるだろうと考えている」
「問題がどこにあるのかを特定できれば、我々は一層強くなって戻ることができる」