仕事で疲れたときなど、1日くらいお風呂に入らないことは誰にでもあるだろう。だが2日も3日も入浴しないのは、いかがなものだろうか。不快なニオイを漂わせている人に近づきたいとは思いにくい。悪臭で迷惑をかける「スメハラ」(スメルハラスメント)になりかねない。
はてな匿名ダイアリーには3月14日、入浴嫌いと思われる人物が、「二、三日風呂入らなくてもそんなに臭くねぇ」と投稿した。投稿者は女性から「臭い」と言われたようで、怒りをあらわにした。
「概念的にくさいと思ってて実際の匂いについては理解できてねえんじゃねえの」
「女のいう清潔感だって実際の清潔度とは違う尺度だし女はガチで違う星の生き物だと思うよ」
「髪がギトギトになるから風呂入らないなんてあり得ない」
投稿に寄せられた数々のコメントの中には、「週に1、2回も入ってりゃ十二分だろ」と、頻繁な入浴は必要ない、という意見があった。しかしこのような主張は稀だ。大半は、
「1日入らなくても大したことないけど、2、3日入らなくて臭くないはないな」
「臭いよりも髪がギトギトになるから風呂入らないなんてあり得ない 」
など、3日も風呂に入らない投稿者に批判的な内容が目立つ。
日常生活では、周囲との関係性を考えて、「ちょっと臭いな」と感じてもストレートに言わないものだ。しかしはっきりと指摘されるということは、投稿者の体臭がよほどひどかったと考えられる。実際に、
「他人から臭いって言われるのは限界値超えてからしか言われないから、マジのマジで臭い」
といった書き込みが続々と寄せられている。
風呂に「毎日入る」という人は4人に3人
また、「自分のニオイは自分ではなかなか気づかない」という指摘も見られた。脳は日常的に嗅いでいるニオイに慣れてしまい、自分の体臭はわかりにくい。「臭くないと思ってるのはお前だけだぞ」のツッコミのように、周囲は大変な我慢を強いられている可能性があるわけだ。投稿者は自分のニオイをもっと客観的に感じる姿勢が必要だろう。
マナーは他者への気づかいが大切だ。自分は気にならないから大丈夫ではなく、自分は周りからどう思われるかという視点を持ちたい。
かつて、内風呂がまだ普及してなかったころには入浴は週に数回という人も多かったが、中央調査社が2005年に行なった入浴に関する調査を見ると、「毎日入る」と回答した人が75.5%に上っている。「週に3~4回」(8.1%)、「週に5~6回」(7.3%)、「ほとんど入らない」(4.4%)という人もいるが、あくまで少数だ。投稿者のように、2?3日に一度の入浴頻度の人は、珍しい。
投稿者が強いニオイを発していなくても、体の汚れが落ちないので清潔とは言えないはずだ。気温が上がってきている。せめてシャワーだけでも浴びて、体を綺麗にしたいものだ。