ネイチャーラボは3月18日、「睡眠と脳」の調査結果を発表した。調査は今年3月に実施し、全国の30代~50代の男女200人から回答を得た。
「ここ1年間の平均睡眠時間」を聞くと、41%が「平均睡眠時間6時間未満」と回答。「睡眠時間に満足していない」という回答は、平均睡眠時間が6時間以上7.5時間未満では、40.2%、平均睡眠時間が4.5時間以上6時間未満では、77.9%にも上った。
「脳に疲れを溜めにくくするために、成人は睡眠時間を6~7.5時間取ることが必要」
「脳が疲れていると感じるか」を聞くと、62.5%の人が「感じている」「やや感じている」と答えた。睡眠時間別で比較すると、睡眠時間が6時間未満で「脳が疲れている」と回答した人は71.1%に上った。
さらに、スマートフォンなどの電子機器を就寝時間の60分以内に扱う人は、66.7%が脳の疲れを、82.4%が脳の衰えを感じていた。世間一般では、眠りの質を下げる理由の一つに「電子機器の使用」が挙がっているが、脳の疲れや衰えにも多大なる影響を及ぼしているようだ。
この度の調査で、「6時間睡眠未満の人の71.1%が脳疲労がある」ということがわかったが、この「脳疲労」により、脳内にアミロイドβという物質が溜まるという。
アミロイドβは認知症の原因になるとも言われ、蓄積したら排出することが非常に重要だ。調査を監修した早稲田大学の矢澤 一良教授は、リリースで、
「脳に疲れを溜めにくくするために、成人は睡眠時間を6~7.5時間取ることが必要です。とはいえ、睡眠時間を定期的に取ることができない人は、ぬるめのお湯で10分以内の半身浴をする、深部体温を下げるなどして少しでも睡眠の質を上げましょう」
とコメントしている。