2019年にスタートする女性ドライバーのみのフォーミュラレース『Wシリーズ』が3月23日から4日間をかけて行う最終選考に向け、シリーズで使用されるタトゥースT-318のカラーリングをお披露目した。
Wシリーズは元F1ドライバーのデイビッド・クルサードや、レッドブル・レーシングのチーフテクニカルオフィサーであるエイドリアン・ニューウェイといった著名なF1関係者がサポートする、女性ドライバーの育成・支援を目的としたシリーズで、DTMドイツ・ツーリングカー選手権と併催される形で行われる。
使用されるマシンはF3マシンのタトゥースT-318にオートテニクカ・モトリの直列4気筒1.8リッター・ターボエンジンを搭載したもの。コクピット保護デバイス『HALO(ヘイロー)』も装備されたワンメイクマシンだ。
公開されたマシンは全部で5色のパターンがあり、エンジンカバーには大きくWのロゴがあしらわれている。いずれのマシンもドライバー名や国旗、ドライバー自身が選択するカーナンバーなどが掲載する箇所が残されている。
シリーズ初年度に参戦できるドライバーは18名。募集には54名のドライバーが名乗りを上げ、トライアウトを経て28名が最終選考に臨むことになる。このなかには唯一の日本人ドライバーとして小山美姫も含まれる。
この28名はシートを賭けて、スペイン・アルメリアで行われる4日間の最終テストに参加。最終的なドライバーは3月28日に公表される予定だ。
シリーズのレーシングディレクターを務めるデイブ・ライアンは最終テストについて「以前のテストよりも、さらにレースにフォーカスしたプログラムにするつもりだ」としている。
「ラップタイムやレースペースも重要だが、それよりも彼女たちがテスト期間を通じてどう成長していくか、エンジニアやメカニックと協力していくスキルがあるか、そして長時間のレースを戦うスタミナと安定性があるかが重要になる」
シリーズの開幕戦は5月3~4日、ドイツ・ホッケンハイムで行われる。