KERAのニューアルバム『LANDSCAPE』のCDが5月8日、アナログ盤が5月15日にリリースされる。
KERAにとって約3年半ぶりのソロアルバムとなる『LANDSCAPE』。自身が作詞作曲した楽曲や、ライブでのゲスト共演を除けば約25年ぶりのコラボとなる中野テルヲが提供した楽曲“キネマ・ブラボー”、BOOWYの“B-BLUE”、ジャズマンだったKERAの父が聴いていたという楽曲のカバー、自身が手掛けた演劇作品『百年の秘密』『キネマと恋人』の楽曲などを収録する。
参加ミュージシャンは、伏見蛍、坂出雅海(ヒカシュー)、佐藤真也、織田祐亮(TRI4TH)、藤田淳之介(TRI4TH)、ファンファン(くるり)、湯浅佳代子、ハラナツコ、鈴木光介(時々自動)、上石統ら。コーラスでともさかりえ、犬山イヌコ、峯村リエ、ウクレレと作詞で緒川たまきも参加している。
「自腹で」制作したというアナログ盤にはCD未収録の楽曲“アンパンとジャズ”“夢で逢いましょう”“ベルリンレゲエ”“サニー・グッジ・ストリート”が追加収録されているほか、バージョンやミックスが異なるものもあるとのこと。
5月4日と5日には東京・新宿のROCK CAFE LOFTでアナログ盤試聴会を実施。各日45枚限定となるチケットの販売は3月31日からスタートする。終演後にはアナログ盤ジャケットへのサイン会が行なわれる。
6月16日には東京・渋谷のLOFT HEAVENで発売記念ライブ第1弾を開催。バッグメンバーとして伏見蛍、佐藤真也、杉山圭一が参加する。チケットの販売は4月7日からスタート。8月には東京・六本木のBillboard Live TOKYOで発売記念ライブ第2弾の開催を予定している。
■KERAのコメント
ある事情があってずっと手元になかった、幼い頃の写真を収めたアルバムを開いたことが、本作『LANDSCAPE』の方向性を決定づけた。
写真たちを眺めながら歌詞を書いた結果、これまでに無くパーソナルな音盤に仕上がった。
子供の頃飼っていた犬(親友だった)に捧げる歌が出来た。なけなしの小遣いを握りしめて映画館に通い詰めた小学生の自分に捧げる歌が出来た。20代の頃活動を共にした、ナゴムレコードの戦友たちに捧げた曲もある。
カバー曲も(BOOWYの『B.BLUE』を除けば)幼い頃、ジャズマンだった父がよく家で聴いていた曲ばかり。
こうしたセルフ・ポートレートのような作品を作っておくのも悪くないと感じている。
近年僕が作った演劇作品(『百年の秘密』『キネマと恋人』)からの楽曲も2曲収録されているから、きっとそちらのファンにも楽しんでもらえるはず。
前作もそうだったが、この度も、有頂天やシンセサイザーズでは絶対にできないし、やらない類の楽曲ばかりを収めている。鈴木慶一さんとやってるNo Lie-Senseならばやれないこともないが、あちらはもっとストレンジな音楽を目指している。
これもまた、あれらとは別の、極めて自分らしい音楽だと思っている。とてもとても愛おしい音楽だ。買って。
あ、それから、今回CDだけでなく、自腹でアナログ盤(2枚組)も作りました。CD未収録の曲が4曲入っており、バージョン違いもいくつか。ジャケも曲順も異なります。もちろんミックスも。
ぜひとも両方聴いてほしい。よろしくお願い。