第103回インディアナポリス500マイルレースに参戦するマクラーレン・レーシングとフェルナンド・アロンソ。5月のレースに向けて着々と参戦準備を進めている。
世界三大レース(F1モナコGP/ル・マン24時間レース/インディ500)で優勝を果たす“トリプルクラウン”を目指すアロンソ。残すタイトルのインディ500を目指し、マクラーレン・レーシングと共に2019年のインディ500に参戦する。
2017年にアンドレッティ・オートスポートとコラボレートしてインディ500に初挑戦したマクラーレン・レーシングとアロンソ。この時はエンジントラブルによりリタイアに終わった。
2019年はマクラーレン・レーシング単独での参戦を発表。エンジンもシボレーエンジンと契約し、3月上旬にはシート合わせを行っている。
先週、セブリング・インターナショナル・レースウェイでのWEC世界耐久選手権にトヨタから参戦したアロンソは、インディ500への意気込みを語った。
「楽しみにしているんだ。今年の大きな目標は、マクラーレンと一緒にインディ500でコンペティティブになることだ。プログラムやこれまで行ってきた方法、今、一緒に仕事している仲間に満足しているよ」
「このシリーズはウルトラコンペティティブなチームたちがいるのでチャレンジングになるだろう。同時に、うまくいくように全員が尽力している」とアロンソ。
セント・ピーターズバーグで開催されたインディカー開幕戦の際には、インディカーに参戦するカーリンとの提携を発表。
トレバー・カーリン率いるイギリスの名門カーリンは、2015年からインディライツに参戦し、2018年からはインディカーにステップアップ。今年はマックス・チルトンやチャーリー・キンボール、パトリシオ・オワードを起用しインディカーに参戦する。
「我々は、このプロジェクトのロジスティックかつオペレーションパートナーとしてマクラーレンを支援していく。興味深いよ。我々はイギリスのマクラーレンの近くに拠点を置いており、すでに良い関係を築いているよ」
「彼らは非常に深いレベルで取り組んでいる。大規模なリソースを持っている大企業だしね。彼らにとってはスペックカーなので、彼らがやりたことの多くを取り組めていない。我々は彼らができることできないことを理解するのを助けようとしているんだ。彼らは限界を引き上げるだろうね」
「最終的には、我々は彼らがフェルナンドと一緒に学んだことから利益を得られる。ウィンウィンになるはずだ。彼らにベースラインを与えており、一緒に進めていきたいね」とカーリン。
マクラーレンのスポーティングディレクターを務める2013年のインディ500ウイナー、ジル・ド・フェランは、「インディ500は我々にとって理にかなっている。アメリカマーケットは重要なマーケットだよ。インディカーは順調に成長している。マクラーレン・レーシングのノウハウにはピッタリなんだ。我々がやろうとしていることをみんなが楽しんでいることをうれしく思うね」
「我々は一緒にいいグループをまとめることができたと思う。必要なすべてのリソースと知識を短期間で持ち込もうとしている。今季のインディ500に出場することができる競争力になるように努力している」とコメント。
インディ500にはカーナンバー66で挑むアロンソ。シャーロットにあるシボレーのシミュレーターでインディアナポリスモータースピードウェイの走行を行うなど着々と準備を進めている。
マクラーレンのインディ500プロジェクト責任者を務めるるボブ・ファーンリーは、「このプロジェクトに関する優れた基礎知識が欲しいんだ」
「マクラーレンにはひとつシャシーがあり、何が起こっているのか理解することができる。この車はインディ500プログラムに使用するもので、我々が行う2回のテストではカーリンが構築する。その両方を監督することを検討しているが、3月末までに提供できるようにリソースを分割している」
「新しいチームに加わると、忘れてしまうことが必ずある。軌道に乗っていないのでガイダンスが必要なんだ。カーリンのいいとことは、彼らが昨年それを経験していることさ。我々に協力するためのいい基盤を与えてくれる」と語る。
第103回インディ500のプラクティスは5月15日からスタートし、18、19日には出場33グリッドを決める予選が、そして決勝レースは5月26日に開催される。