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トヨタ、2019年の全日本ラリーで開幕2連勝。開催時期変更の新城は「より玄人的な楽しみが増えた」

2019年03月19日 14:11  AUTOSPORT web

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新城ラリー2019のJN2クラスを制した眞貝知志/安藤裕一組(TGR Vitz GRMN Rally)
3月15~17日に行われた2019年の全日本ラリー選手権第2戦新城ラリー2019に、TOYOTA GAZOO Racingから参戦した眞貝知志/安藤裕一組(TGR Vitz GRMN Rally)がJN2クラスで2連勝を飾った。

 TOYOTA GAZOO Racingは“モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」こと”を目的に2015年から全日本ラリーに挑戦している。

 シリーズ第2戦の舞台となった新城ラリーは、愛知県新城市を中心に争われるターマック(舗装路)イベント。これまでは最終戦として11月ごろに開催されることが多かったが、2019年は開催時期が変更された1戦だ。

 JN2クラスには、レクサスRC Fやフォルクスワーゲン・ポロGTIなど個性的なライバルが参戦するなか、眞貝は競技初日のSS1~6までの全ステージでクラストップタイムをマークする。

 翌17日(日)の競技2日目は雨や雪が降る場面もあったものの、眞貝はSS8、11、12の3SSでトップタイムを刻んでフィニッシュ。クラス2位に3分以上の大差をつけて開幕から2連勝を飾った。

「新城ラリーはチームの地元であり、特別なラリーです。プレッシャーもありましたが、それでもTGR Vitz GRMN Rallyの速さを発揮し、ぶつけたり壊したりすることなく綺麗なままの姿で優勝できました」と眞貝。

「3月開催の新城ラリーは、これまでと季節が変わったこともあり、同じラリーでもタイヤ選択の“正解”がガラリと変わりました。勝負の要素が増えたことで、より玄人的な楽しみが増えました」

「冬の間に施したクルマの改良は、狙い通りに効果が出た部分がある一方、それをキッカケに新たな課題も発生しました。ただチーム全体として、その課題解決に向けてむしろワクワクしているくらいなので、私自身もポジティブに捉えています」

「JN2クラスも今回からさまざまなエントラントが増えましたし、今後もさらに盛り上がるとうれしいですね」

 今大会は不在だった豊岡悟志監督に代わり、チームをまとめた宮本昌司チーフメカニックは「結果に影響はありませんでしたが、今回から2名の新メンバーが加わったこと、また地元のラリーであるということから、チームがやや浮き足立ってしまった点が課題」と述べている。

 チームは4月12~14日に開催される全日本ラリー選手権第3戦ツール・ド・九州2019 in 唐津にも出場し、開幕3連勝を目指す。