ウイリアムズのジョージ・ラッセルは、2019年のマシン『FW42』に影響を及ぼしている“根本的な”問題のせいで、今後数カ月の間、パフォーマンスは落ち込んだままだろうと語った。
チームの近年の歴史において、おそらく最悪となった2018年シーズンを過ごしたウイリアムズは、原点に立ち戻って2019年シーズンをスタートさせる決意を固めていたが、これまでのところ順風満帆とは程遠い状況だ。
ウイリアムズは、FW42の製作プロセスの遅延が原因でプレシーズンテストを遅れてスタートした。また、チーム内部ではテクニカルディレクターのパディ・ロウが“休職”するという危機が起きた。なおロウの休職期間は無期限に延長される可能性がある。
FW42が走行を始めてみれば、マシンは相対的に遅かった。ドライバーたちはプレシーズンテストでも、開幕戦オーストラリアGPでも下位で低迷することになった。
オーストラリアGPの予選後、ラッセルは短期間での改善は望めないとコメントし、ウイリアムズがFW42の設計に付随する重要な問題を発見したことを明らかにした。
「問題は根本的なものだが、公の場で詳しいことは話したくない」
「僕たちは何が問題なのかを理解しているが、だからといって月曜日の朝にそれを修正できるわけではない」
「これほどまでに根本的な何かを変更するには、数カ月の開発作業が必要だ。シミュレーター作業や、デザイナーがどう対処するかということだ。現時点でそうした作業が必要とされている」
「残念ながら、僕たちが戦える態勢をとれるまでには多くのレースが行われる。これが僕たちの現在の状況だ」
FW42のシャシーに影響を及ぼしている主な“問題”の性質について、ラッセルは自身の考えを明らかにはしなかった。チームメイトのロバート・クビサも、ラッセルの意見に同意しているが、クビサは問題の解決策を見つけるための期限を設けることはしないという。
「期限を設けることはしたくない。なぜなら昨年、僕たちは早い時期にマシンの根本的な問題を認識していたが、1年を通じて問題はほとんど解決されないままだったからだ」とクビカは語った。
「2、3カ月程度で解決されることを願うが、言い切ることはできない」
マシンに問題を抱え、見通しは暗いものの、ラッセルは予選で示したようにベストな結果を出すことを決意している。
「僕は楽しんでいるよ。もちろん、もう少し長い間上位にいたかったけれど、マシンのペースについては承知している。僕の仕事は、コースに出て僕たちのパッケージを可能な限り速く走らせることだ」とラッセルは『Sky F1』に語った。
「そうすることができたと考えているし、僕がまとめ上げた3周はとても良い走りだったと思う。僕は笑顔でフィニッシュラインを超えたよ」