2019年シーズン、スーパーバイク世界選手権(SBK)に参戦するモリワキ-アルティア・ホンダ・チーム。日本人ライダーの清成龍一、レオン・キャミア擁するチームだが、第2戦タイでは厳しい戦いに終始した。
清成はレース1でマシントラブルによりリタイアを余儀なくされた。レース序盤からマシンの振動に悩まされ、8周目にピットイン。そのままリタイアとなった。
「残念ながら、このレースについて言えることは多くはありません。レース序盤から振動があり、バイクに乗ることが本当に難しかったです。何度かラインを外して大回りになりました。この週末はセッションごとにペースを改善していますから、前向きにとらえていきたいと思います」
迎えた翌日、清成はウォームアップでこの週末の自己ベストをマーク。しかしスーパーポール・レースのオープニングラップで再び清成のマシンにトラブルが発生し、清成はレース1に続き、マシントラブルによってリタイアを喫した。
しかしその後行われたレース2では17番グリッドからスタートし、5つポジションを上げて12位でフィニッシュ。今季ベストリザルトを獲得した。
「バイクと自分自身のラップタイムについて、少し前進したという点はポジティブでした。もちろん、まだ十分ではありませんが、前進し続けています。残念ながら、レース中は(ウォームアップと)同じように感じられず、とても不満でした。ベストを尽くすように努力しましたが、今週末のレースに満足しているとは言えません」
「マシンを理解することができ、自分のライディングスタイルと、バイクのセットアップについて、さらに改善できそうです。さらなる改善に向け、作業を続けていきます」
一方、清成のチームメイトであるキャミアにとっても第2戦タイは不運のレースとなった。スーパーポール・レースの7周目、キャミアの前を走っていたティティポン・ワロコーン(カワサキ・タイランド・レーシング・チーム)が3コーナーで転倒。キャミアはこれを避けられず、ワロコーンに接触して転倒を喫した。レースはこのアクシデントにより、赤旗が提示され、そのまま終了となっている。
キャミアは激しく右ひざを打ち、メディカルセンターの診断によりレース2のグリッドには並ばなかった。キャミアはヨーロッパに戻ったのち、さらなる検査を受ける予定だという。キャミアは転倒時の様子をこのように語っている。
「僕の前で、ワロコーンと(レアンドロ・)メルカドが接触したのだと思う。ワロコーンが転倒して、僕は不運にもどこにも避けられず、ワロコーンに当たってクラッシュしてしまった。ワロコーンの状態を見て、すぐにレースを中断させようとした。彼が無事であることを願っているよ」
開幕戦、第2戦と、モリワキ-アルティア・ホンダ・チームにとって苦しい戦いが続いている。