3月16~17日、フランス・パリで2019年のFIAグランツーリスモ・チャンピオンシップ最初のリアルイベント『ワールドツアー2019 パリ』が開催され、昨シーズンのトッププレイヤーたちが激闘を展開。また2019年のチャンピオンシップ開催概要が発表された。
FIAグランツーリスモ・チャンピオンシップは、プレイステーション4用ソフト『グランツーリスモSPORT』内で行われるFIA公認のeスポーツイベント。2018年に初開催され、2019年で開催2年目を迎える。
チャンピオンシップは、各国の代表として戦うネイションズカップと、各自動車メーカーの代表として戦うマニュファクチャラーズカップで構成される。レースは基本的にオンライン上で行われるが、オンラインレースの上位に入ったプレイヤーが集まるリアルイベントがワールドツアーだ。
そのワールドツアーの2019年シーズン最初の大会が、フランス・パリのガブリエル・パビリオンで行われ、2018年シーズンのチャンピオンであるイゴール・フラガをはじめとするドライバーたちが再集結を果たした。
国別代表戦となるネイションズカップの決勝はレッドブルとのコラボレーションモデル『グランツーリスモ レッドブル X2014 Competition』を使い、オートポリス16周で争われ、チリ出身の22歳、ニコラス・ルビラーが勝利を手にした。
2018年チャンピオンのフラガは敗者復活戦で優勝して決勝に臨んだものの7位。日本勢では初代アジア王者の國分諒汰と山中智瑛が敗者復活戦で破れている。
メーカー代表として戦うマニュファクチャラーズカップでは、カタロニア・サーキットを舞台にドライバー交代義務付けの17周で決勝が行われ、ノーミスで完走したアストンマーティン(クリストファー・マーセル/USA、トーマス・マクファーソン/イギリス、今井慶春/日本)が逆転勝利を奪った。
このワールドツアー初戦にあわせて、2019年シーズンのFIAグランツーリスモ・チャンピオンシップ開催概要も発表された。
2019年シーズンもネイションズカップ、マニュファクチャラーズカップの2シリーズで争われることに変わりはないものの、開催地区が昨年からふたつ増え、5つの地区に分けて開催されることになった。日本は香港、台湾、シンガポール、マレーシア、韓国、インドネシア、タイ、中国と同じアジア地区となった。
各カップ戦はオンラインレース、ワールドツアー、ワールドファイナルの3本柱で構成される。軸となるオンラインレースは3~9月までの6カ月間で行われ、全4ステージ40ラウンド、1ステージあたり10回の予選・決勝で争われる。
このオンラインレースのポイントランキングと後述するワールドツアーでの成績を合わせた総合結果で、世界一を極めるワールドファイナル出場権が決まる。
対戦形式のリアルイベントとなるワールドファイナルは全5回が開催される予定。残る4回の開催スケジュールは6月22~23日にニュルブルクリンク、8月24~25日にニューヨーク、9月14~15日にレッドブル・ハンガー7、10月26~27日に東京モーターショーで開催予定だ。
世界王者を決めるリアルイベント、ワールドファイナルは11月23~25日に開催予定。気になる開催地は後日発表されるとのこと。
オンラインシリーズへのエントリーはグランツーリスモSPORTを持っていれば誰でも可能。ただし、ワールドツアー、ワールドファイナル出場には“スタープレイヤー”登録の手続きが必要で、こちらはイベント開催日時点で18歳以上のみが登録できる。
詳しいスケジュールやレギュレーションなどは、グランツーリスモSPORTのオフィシャルサイトで公開されているので、エントリーを予定しているプレイヤーはチェックをお忘れなく。
また、パリで行われたワールドツアーの模様はグランツーリスモ公式YouTubeチャンネルでアーカイブ配信されている。世界トップレベルのドライバーが繰り広げるレースは現実のものと変わらない激戦となっているので、こちらもチェックしては。