『ムーミン展 THE ART AND THE STORY』が、4月9日から東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで開催される。
トーベ・ヤンソンが生んだ『ムーミン』シリーズ。同展では小説、絵本、新聞連載漫画、アニメ、グッズなど様々な形で展開されてきた『ムーミン』の多彩なアートと物語の魅力を約500点の展示品で紹介する。
フィンランド・ムーミン美術館のコレクションからは、『ムーミン』の小説の原画やスケッチ、トーベ・ヤンソンが『ムーミン』の小説を手掛ける前に描いていた政治風刺雑誌『GARM』の挿絵などが来日。また『ムーミン』の小説全9作と絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』の原画やスケッチ、『ムーミン』のフィギュアやイースターカード、アドベントカレンダーの原画、銀行や新聞の広告も展示される。
同展の音声ガイドナビゲーターを櫻井孝宏、音楽をコトリンゴが担当。コトリンゴの参加は、展覧会のアートディレクションを手掛ける大島依提亜が会場演出を考えている際に「今、ムーミンを音楽で表現するとしたらコトリンゴさんでぜひ聴きたい」という想いから音響演出というプランに至り、決定したという。
■櫻井孝宏のコメント
音声ガイドとして皆さんのムーミン体験をお手伝いさせたいだたくことになりました。いろいろな所でデザイン化されているムーミンを見ます。日本人にとって身近な存在ですが、お話の中身を知ってる人は案外少ないんじゃないでしょうか。
哲学的でアンニュイでちょっとブラックなトーベ・ヤンソンの世界。この展覧会が作品に触れていただく良い機会になると思います。
たくさんのご来場、お待ちしております。
■コトリンゴのコメント
ムーミンはとても親しみがあり、ミムラねえさん、おしゃまさんといったふんわりしたキャラクターや、ムーミンママの動じないところも好きです。そして、この展覧会の会場演出や図録、広報など全般のアートディレクションをされている大島依提亜さんの作品も好きでしたので、とても楽しくつくることができました。
ムーミンシリーズから感じ取った、森の中の薄暗さ、不思議さ、孤独さなど、少しダークなイメージの音楽をムーミン谷にいる気分で制作していますぜひ、ムーミン谷=トーベの頭の中の森に迷い込む気分になってもらえるとうれしいです。