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高田健太、Samuel、Wanna Oneメンバー……『PRODUCE 101』シリーズから生まれたスター

2019年03月18日 11:21  リアルサウンド

リアルサウンド

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 AKB48の高橋朱里が同グループを卒業し、韓国でデビューするというニュースは、日本の音楽シーンを驚かせた。そしてそのあとすぐに元AKB48の竹内美宥も韓国でデビューするということが発表された。どちらもIZ*ONEを生み出したサバイバル番組『PRODUCE 48』に挑戦したメンバーだ。


(関連:高橋朱里、AKB48卒業で新たな挑戦 グループにおける功績と『PRODUCE 48』を経た変化


 惜しくもIZ*ONEの一員としてのデビューは叶わなかったが、この番組において高い評価を得たメンバーであった。どちらも韓国の“実力主義”という部分に刺激を受けたようだ。この番組の面白さは埋もれた宝石の原石を見つけ出せるところにある。高橋朱里も竹内美宥も、その原石の1つだったのだろう。


 『PRODUCE 101』シリーズからはIZ*ONEの他にも多くのアイドル達が生まれた。今年上半期にスタートするという新シリーズ『PRODUCE X 101』を前に、番組から生まれたグループとアーティストの今を紹介したい。


■夢を叶えた日本人・高田健太率いるJBJ95


 『PRODUCE 101』シーズン2で唯一の日本人参加者だった高田健太。オンエアでの出番は少なかったにもかかわらず、最終ランキングは24位と大健闘をした。もともと韓国のアイドルが大好きで自分自身もファンとして活動をしていたという健太。自身も韓国でアイドルになることを夢見てたった一人で移住した。そんな日本人の若者が頑張る姿は、多くの視聴者の心を惹きつけたのだろう。


 番組で人気を得た高田健太は、その後“ファンが望むメンバー”で結成されたグループ・JBJのメンバーとしてK-POPアイドルとして念願のデビューを果たす。期間限定のグループであったが、音楽番組で1位を獲得するなど彼は夢の階段を一歩一歩登っていったのだ。


 JBJが解散した後、同じグループのメンバーであったサンギュンとユニット・JBJ95を結成。グループ名の“95”は2人の生まれた1995年から取られた。日本でもファンミーティングやリリースイベントを行い、韓国でも3月26日に2ndミニアルバム『AWAKE』でカムバックすることが決まっている。韓国で夢を叶えた高田健太のこれからが明るいことを期待したい。


■ソロアーティストとしてデビューしたSamuel


 同様にシーズン2に参加し人気を得たのが、Samuelだ。韓国系アメリカ人3世である彼は、以前Pledisエンターテインメントに所属しており、SEVENTEENの候補生として活動していた。当時のSEVENTEENの番組を見ていた人は、まだまだ幼かったSamuelのことを覚えているのではないだろうか。2002年生まれの彼は、SEVENTEENの候補生だった頃はまだ10歳だった。


 その後、作曲家の勇敢な兄弟が率いるBRAVEエンターテインメントへの移籍を経て、15歳に成長したSamuelは『PRODUCE 101』に挑戦することになる。残念ながら最終メンバーにはなれなかったものの、番組終了後すぐにミニアルバムの『SIXTEEN』でソロデビュー。HANTEOチャートデイリーランキングで1位を記録し、Samuelの期待の高さを感じさせる結果になった。


 日本でも昨年2月にシングル『SIXTEEN -Japanese Ver.-』でデビュー。2月26日からは期間限定で世界初のオフィシャルショップ「Samuel SHIBUYA109 POPUP STORE」を渋谷と大阪にオープンした。韓国のみならず、日本でも活躍が期待されるSamuel、まだまだ若い彼の才能はどう開花するだろうか。


■Wanna Oneのメンバーは個々の活動へ


 2018年をもって活動期間を終えたWanna One。メンバーたちはすでに新しい活動を始めている。もともとグループに所属していたファン・ミンヒョンはNU’ESTに戻り、今月完全体でのカムバックを果たす。そして、メンバーのハ・ソンウンやユン・ジソンはソロ歌手としての活動を開始した。


 他のメンバーの活躍も目覚ましい。台湾出身のメンバー、ライ・グァンリンは同じ事務所の先輩であるPENTAGONのウソクとのユニットでデビュー、パク・ウジンとイ・デフィのグループや、パク・ジフンのデビューも決まっている。ペ・ジニョンもグループでのデビュー予定で、個人でのファンミーティングを行い、個人練習生出身のキム・ジェファンは4月4日に日本で開催される『不朽の名曲~伝説を歌う~ 400回記念スペシャルコンサート in Japan』に参加する。オン・ソンウは今後は俳優やタレントとしての活動が活発になっていきそうだ。このソロ活動の活発さは、Wanna Oneの熱が冷めないうちに……といった意向もあってだろうか。


 一番人気であり、センターのカン・ダニエルだが、現時点では所属事務所とのトラブルを抱えており、しばらくはしっかりした活動はなさそうだ。そんな中で、Instagramの個人アカウントを開設。今後の動きが気になるところだ。


■新シーズン『PRODUCE X 101』は?


PRODUCE X 101 [최초공개]타이틀곡 센터 영상평가ㅣ강현수,문현빈,손동표,최병찬,송유빈
 上半期中にはいよいよ新しいシーズン『PRODUCE X 101』の放送が開始される。今回は現役のアイドルグループから多くのメンバーが参加している。最初のセンターを決める投票が始まり、Aランクを獲得したメンバーだけが公開されたが、その中には日本のファンにもおなじみのUP10TIONやVICTON、MYTEENのメンバーも含まれていた。


 『PRODUCE X 101』で選ばれデビューする新グループは5年間活動することになっており、すでにグループに所属しているメンバーたちの場合、グループの存続にも関わる問題だ。しかし、この番組に出ることにより自身とグループの知名度の向上に繋がる可能性もあり、このチャンスを逃したくないというのが参加している現役アイドルたちの気持ちなのかもしれない。


 これから本放送が始まる『PRODUCE X 101』からはどんな宝石の原石が見つかるのか、楽しみでならない。(西門香央里)